チキンヌードルスープ

連休中の食べすぎで、胃がもたれているような感じがするので朝食にチキンヌードルスープを作ってみた。

 

玉ねぎ、にんじん、キャベツ、鶏肉、ベーコンを賽の目に刻んで、鍋に投入して煮る。途中で中途半端に残っていたスパゲティをぼきぼきと細かく砕いて入れる。塩胡椒で味つけして完成。

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マカロニサラダ

風が強くカラッと晴れた土曜日の午後、マカロニサラダをつまみながらビール飲んだらうまいやろなと、ふと思う。具は卵にハムにきゅうりにしょうか、いやいや、この前義父からもらった新玉ねぎがあるので今日は玉ねぎとツナにしよう。

 

4時過ぎにスーパーに行き、ツナ缶とトウモロコシの缶詰、マヨネーズを買ってくる。マカロニを茹でながら玉ねぎをスライスして水にさらす。水をしぼった玉ねぎとツナ、トウモロコシを混ぜておく。そこに茹であがったマカロニを投入してマヨネーズと塩、粗挽き胡椒で味付けして完成。

 

録画してあった「落語ザムービー」を見ながら明るいうちからビール。胡椒は多めがおいしい。

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自転車部

4月から東京で大学生活を始めた息子と、4月29日に大阪の妻の実家で落ち合う。妻の両親に進学の報告を兼ねてみんなでご飯を食べた。サークルは何するの?と聞くと、自転車部の競技班に入るとのこと。

 

思えば、彼は15年前に私がロードバイクを買って乗り始めたのを見ているし、トラックレーサー買って内灘自転車競技場に通っていた頃は、子供用の自転車でトラックの内側を走って走っていた。高校2年の時には、私のロードバイク能登半島も一周している。私の趣味を順当に受け継いでくれて嬉しい気持ちが半分、ガチの自転車部に入って大丈夫かなと心配な気持ちが半分。

 

翌日に二人で箕面のシルベストサイクルに行って、ヘルメットとビンディングシューズを買った。1年生の間は自転車本体は貸してもらえるそうだ。

 

今年は私も加賀の温泉ライダーに出らつもりなので、この連休中に久しぶりに走ってみる。

 

 

黒百合

連休の谷間の5月2日。仕事を休んで朝は家でのんびりと過ごす。9時過ぎにランニングに出かける。今日は田上のカーマまで。往復で1時間8分。

 

昼前に母の生存確認のために実家へ行こうと金沢駅に向かう。黒百合を覗いてみるとカウンターが空いていたので、昼飯ついでにおでんで一杯やろうと暖簾をくぐる。一番搾り中瓶にすじ肉煮込み、厚揚げとこんにゃく、鯵とカタハのぬたをお願いする。お客さんは3/4が観光客、残りが昼呑みしている地元の常連さん。ビールの後に萬歳楽の劔を燗してもらう。

 

いい気持ちになったところで駅の西口のSoloへ。コーヒー飲みながらデヴィッド クレーバーの負債論を読む。なかなか刺激的な内容。

 

これから電車に乗って加賀温泉駅に向かうつもり。

ヒトラー(下)1936-1945 天罰

下巻は1936年のラインラント侵攻から1945年のヒトラーの自殺まで、怒涛の9年間です。

 

ヒトラーユダヤ人を差別しヨーロッパから追い出そうと呼びかける演説の表現がえぐい。ユダヤ人を害虫や病原菌に例え、ユダヤ人をヨーロッパから抹殺しないと自分たちが滅ぼされると言う。しかしヒトラー自身がユダヤ人に対してどうしろ、こうしろとは言わない。ひたすら憎悪の感情を煽り立てる。後は、ヒトラーの為に働きたいナチス党員たちがユダヤ人に暴力を振るったり商店を略奪したりと実際に手を下す。

 

ヒトラーは、イギリスやアメリカの金融資本も、ソ連ボルシェビキユダヤ人が操っていると言う。第2次世界大戦が始まるとドイツ国内やヨーロッパの占領地域のユダヤ人が内側から国を蝕むからと、ユダヤ人を排除しようとする。最初はマダガスカルやシベリアへ追放すると言っていたが、現実にできそうもないとなると、特にユダヤ人がたくさん住んでいたポーランドを中心に収容所を作る。これも、ヒトラーは演説で憎悪の気持ちを煽るだけで、直接指示しない。部下たちがヒトラーの意図を忖度して実現する。

 

怖いのは、ヒトラーの突出した残忍さではない。憎悪の感情が普通の人にいともたやすく受け入れられ、強制収容所での虐殺にまで行き着いてしまったことだ。

 

上下巻合わせて1800ページ、1990年以降に公開された資料に基づく、ヒトラーの伝記。読み応えあります。

ヒトラー(下):1936-1945 天罰

ヒトラー(下):1936-1945 天罰

 

 

ヒトラー(上)1889-1936 傲慢

 上巻が607ページ、下巻が863ページ、しかも2段組の大著。

 

ヒトラーが史上稀に見る極悪人で、ヒトラーが全部悪い。ヒトラーさえいなければあんなことにならなかった。」と考えるのか、「ヒトラーがいてもいなくても変わらなかった。時代の状況であんなことになったのだ。」と考えるのか。

 

著者は、そのどちらでもなくて、ヒトラー個人の資質と時代の状況が絡み合って歴史が動いたと考えます。そして、個人の資質と時代状況の絡み具合を丹念に再現していきます。丹念に描くとこれくらいの分量になるんでしょう。

 

上巻はヒトラーが生まれた1889年から絶対的な権力を確立した1936年のラインラント再武装までを辿ります。

 

読んでいて怖いと思ったのは、ナチスが突撃隊によるテロをちらつかせたとはいえ、合法的な選挙で全権委任法を成立させて独裁体制を確立させたこと。勇ましいことを言って人気取りをしてしまうと、その期待に応えて支持者を繋ぎとめておくために、言うことがどんどん過激にならざるを得なくなってしまうこと。そして一旦その流れができてしまうと、トップが指示しなくても、まわりが勝手にトップの意を汲んで急進化して行くこと。

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢

 

 

春休みが終わって、新学期が始まった娘。初日は始業式と新しいクラスの発表。前の晩に、クラスのメンバーがどうなるかを矢鱈と気にかけて、「あー、いいクラスに入れればいいな。変なクラスになったら最悪や。」とぼやいていた。自分の時は、クラスのメンバーがどうなるかをあまり気にしたことがなかったので、なるようになるんだから気にしてもしょうがないのに。と思って聞いていた。

 

夕食の時にも、「新しいクラスどうなるんやろ。」と何度もつぶやいていたが、「ふうん、女子は何かと大変だね。」などと受け流していた。すると、突然、「いいクラスに入れればいいと思うのは、ちょっと上から目線かな。どんなクラスにするかは自分次第のところもあるし。」と言い始めた。

 

まさに、その通り。心の奥で手を叩く。心配してもどうにもならんことは心配する必要がないし、決まったクラスでせいぜい楽しく過ごすことが一番大事。

 

中学3年生にもなるとしっかりするもんだと、自分の娘ながら感心した。

 

さくら

今年はいつもの年よりも桜が咲くのが早くて、4月3日には金沢市内は満開になった。平日だったけれど、暖かい陽気に誘われて、仕事を2時間早く切り上げて自転車で街中をうろうろして来た。 

 

金沢城、石川門の下、沈床園の桜。そこここでブルーシートを広げて花見をする人、夜の宴会に向けて場所取りする人で賑わっていました。

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これは4月1日の写真、7分咲きくらいか。近所の馬場児童公園の桜。公園全体が桜に包み込まれている。近所のご老人や小さな子供を連れたお母さん、お父さんたちがのんびり過ごす。私はベンチに座ってボケーっと桜に囲まれた青空を見上げる。

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鯖サンド

土曜のお昼ご飯をどうしようかと、冷蔵庫の中身を確認すると2日前に特価品で買ってきたさばの切り身がある。できれば今日中に食べてしまわないとまずい。塩焼にご飯もいいけれど、前から一度試してみたかった鯖サンドを作ることにした。

 

フランスパン、レモン、玉ねぎレタスが入ったカット野菜、トマト、粒マスタード、マヨネーズを用意する。鯖は二枚おろしにして塩をしたものをガスコンロの魚焼きグリルでこんがりと焼く。

 

フランスパンに切れ目を入れて、マヨネーズと粒マスタードをぬり、玉ねぎ、レタストマトをのせて、その上に焼きたての鯖をのっけてはさむ。

 

後は両手でつかんで、ワシワシとかぶりつく。鯖の脂が染み出して手についても構わないでワシワシと食べる。意外と魚臭さが気にならなくてうまい。

 

うまいんだけれど、レタスとトマトはなくても良かったかもしれない。食べ終わって指を舐めながら考えた。野菜があることで鯖の脂のうまさが感じにくくなったかもしれない。次回作るときは、シンプルに鯖と玉ねぎだけはさむことにしよう。

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協力がつくる社会 ペンギンとリヴァイアサン

 

人間が行動を起こす動機は、ひと昔前の経済学者が言っていたように報酬や処罰(インセンティブ)だけではないというお話。共同体のために役に立ちたいとか、正しいことをしたいとか、良い評判を受けたいという理由で、人は利他的に行動するのだ。

私たちは天使ではない。だが、純粋に見えざる手やリヴァイアサンにだけ基づくモデルが私たちについて信じさせてきたような、何もわからない私利私欲だけのオートマトンでもない。人には多様なニーズや目標や動機がある。

 

共同体の構成員の協力を得られるような制度を設計するにあたって、著者は次のような項目をよく検討すべきであるとしている。

  • コミュニケーション
  • フレーミング 適合性、正真性
  • 自分を超えた視点  共感と連帯感
  • 道徳的システムの構築  公平性、道徳性、社会規範
  • 報酬と処罰
  • 評判、透明性、互恵性
  • 多様性を考慮して構築

 

この中でも、著者はコミュニケーションは、信頼や共感を生み出す源として最も重要な成功の鍵であるとしている。

 

いいタイミングでちゃんとコミュニケーションを取れるかどうかで組織の生産性は大きく変わってくる。ちょっとコミュニケーションがおろそかになると、どんどんコミュニケーションしたくなくなって、こじらせると口もききたくなくなる。わかっちゃいるけどなかな上手くいかないところだ。

協力がつくる社会―ペンギンとリヴァイアサン

協力がつくる社会―ペンギンとリヴァイアサン

 

 

 

OH LIFE のパン

武蔵ヶ辻のハコマチの裏にあるブックカフェ、OH LIFEに立ち寄る。ここはスープとパンを使った料理がうまくて、休日の朝ごはんをここで食べると1日幸せな気分になれる。

 

今回はフレンチトーストを食べてみた。小さめの食パンを分厚く切ったフレンチトーストにレモンカードがかかっている。食パンのキメが細かいところにたっぷりと卵液がしみこんでいて、むっちりとした食感、卵の濃厚な味をレモンカードの酸味でスッキリと食べられる。

 

家でもこの食パンをトーストで食べてみたくなり一斤買って帰った。次の日の朝食に、トーストにして妻と娘にも食べてもらった。娘は「これどこのパン?」と聞いてきた。気に入ったみたいだ。

 

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いなさで蛍烏賊

仕事の帰りにちょっとだけのつもりで、別院通りの「いなさ」に立ち寄る。

 

席に座るなり、「今日は蛍烏賊があります。」とご主人が教えてくれる。聞くとその日の未明に富山市の海岸で蛍烏賊を網ですくってきたとのこと。大漁でバケツに一杯くらい獲れたそうだ。冷蔵庫に生のままで入っていて、それをゆでて食べさせてくれるというので、お願いした。

 

ゆでたてをシンプルにわさび醤油で食べた。歯ごたえがコリコリしてうまい。この時期、スーパーなどでもゆでた蛍烏賊を売っているが鮮度の違いなのか食感がぜんぜん違う。白ワインを飲みならが夢中で食べた。もっとゆっくり味わいながら食べればよかった。

 

春らしいもの食べることができた。ありがたい。

春キャベツとレタスのサンドイッチ

日曜日の昼ごはんにサンドイッチを作った。冷蔵庫に中途半端に残っていた春キャベツとレタス、ベーコンを使う。

 

サンドイッチにたまごサンドは外せない、まずはたまご3個をゆで卵にする。固ゆでにしたのを細かく潰してマヨネーズとマスタードで和えて塩胡椒で味を整える。キャベツは千切りにして塩もみして5分ほど置く。水分が出て来たところを固く絞る。レタスは適当にちぎってキッチンペーパーで水分をよく拭いておく。ベーコンは細かく切ってフライパンでカリカリに炒める。

 

バターを塗った食パンにタマゴペーストを挟んで、まずはタマゴサンド。次は、タマゴペーストと塩もみしたキャベツを一緒に乗せて、春キャベツのサンドイッチ。最後にクリームチーズを塗った食パンにちぎったキャベツとカリカリにしたベーコンを挟んで、ベーコンレタスサンド。

 

適当に作ったベーコンレタスサンドがあっさりしてうまい。タマゴとキャベツと一緒に挟んだほうもシャキシャキした食感が楽しい。娘はレタス、妻はキャベツサンドが気に入ったようだ。

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引越し

4月から東京で一人暮らしを始める息子の引越しを手伝ってきた。

 

息子が前日に一人で東京に入り不動産屋さんで入居手続きをしたところに、私が次の日に合流して、二日かかりでライフラインの開通手続きやら、家具や生活用品の買い出し、金沢から送った荷物の搬入に付き合ったのだ。

 

自分が学生時代の引越しと一番違うのは、ネット通販が充実していること。お店に行って買ってこなくても、ネットで検索して必要なものを注文すれば早ければ当日中に届く。持ち帰るのが面倒な物干し竿も配達してもらえる。便利、便利。

 

何にもない部屋に、洗濯機やら冷蔵庫、炊飯器、ガスコンロ、布団を入れてなんとなく部屋らしくなった。ご飯炊いて味噌汁を作れば食事になるから、たまには自炊するようにと言い残して来た。ほぼ二日間、息子と二人っきりでじっくり話せてよかった。帰り際、息子は心細げな表情だったが、これもいつか通らなければならない道。早く慣れて大学生活を楽しんでくれればと思う。

 

東京に着いた日は、3月も下旬というのに昼過ぎから雪。アパートの窓から見た雪景色。

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モラル・エコノミー インセンティブか善き市民か

 私は、大学で経済学を学んだこともあり、いろんな社会問題はできるだけ市場システムを導入して解決したらいい、人々の心がけに訴えたり啓発活動をするよりも、いろんなものに値段をつけて市場で取引することで効率的に解決できるはずだと思っていた。

 

どうも、そうではないらしい。この本では、イスラエルのとある幼稚園での出来事が事例としてあげられている。その幼稚園では、子供のお迎えに遅れる保護者が多く、先生たちはその度に遅くまで残らなければならないので、遅れた場合には罰金を取ることにしたそうだ。そうするとどうなったか。ペナルティーが課されることで遅れる保護者が減ったかと思いきや、お迎えに遅れる保護者が倍増したそうだ。さらに、しばらくして罰金の制度を無くしてもお迎えに遅刻する保護者は当初の水準に戻ることはなかったそうだ。

 

何が起こったのか。これまでは、幼稚園の先生に迷惑をかけてはいけないと、できるだけ遅れないようにしていた保護者にとって、罰金は遅れるための追加料金のように受け取られたのだ。インセンティブを導入することで、先生たちのためになんとかしようという利他の心がけがはじき出されてしまったのだ。著者はこのことを、インセンティブによって社会的選好がクラウディングアウトされたと言う。

 

町内会の役員や、献血なんかも、下手にお金で解決しようとすると、その物自体の価値が貶められて返って、やろうと考える人が減ってしまうそうだ。2000年前後に日本の大企業が個人の業績と給料とをより密接にリンクさせる成果主義に走ったけれど、あまりうまくいかなかったのは、仕事へのモチベーションがインセンティブによってクラウディングアウトされたためかもしれない。

 

この本では、インセンティブを利用した制度を設計する際に、気をつけなければならないことを説明し、インセンティブによって社会的選好を増進するような制度を検討する。

 

経済合理主義に頭のてっぺんまでどっぷり浸かっている人は是非読んでみてください。

モラル・エコノミー:インセンティブか善き市民か

モラル・エコノミー:インセンティブか善き市民か

 

 

マイケル・サンデルのこちらの本も同じテーマです。こっちは事例がたくさんで、簡単にシャシャッと読めます。