金沢仏舎利塔

天気予報では午後から雨になるとのことなので、朝のうちに散歩することした。家から東山に行き、宇多須神社の裏あたりを山に向かって歩いていく。卯辰山民工房の手前で勾配が急になり息がきれる。犬の散歩をしている人多数。

 

民工房からは車道を登る。望湖台から相撲場の方へ、老人ホームを過ぎて奥卯辰山健民公園の手前で遊歩道を歩いていたら、東南アジアにありそうな白い塔を発見。近づいてみると、「金沢仏舎利塔」とある。この仏舎利塔は昭和49年に建立され、インドのネール首相から送られた仏舎利が収めてあるらしい。

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卯辰山から杜の里の街に降り、浅野川を渡って鶴間坂を登って小立野台へ。石引の金沢大学附属病院前に到着した時は家を出てから1時間40分が経過していた。ここから家まで歩くと更に30分近くかかりそうだったので、金沢のシェアサイクル「まちのり」で家の近くまで戻った。楽チン楽チン。

ベーコンエッグ

日曜日の朝、7時になっても誰も起きてこないのでひとりでベーコンエッグを作った。卵をフライパンに落とし、その横にコストコで買った厚さが5ミリくらいあるベーコンを半分に切って入れる。あとは蓋をしてごく弱火で卵が半熟になるのを待つ。

 

仕上げに塩、胡椒で味付けをして完成。塩もみしたキャベツを皿に敷いて、その上に卵とベーコンを盛り付ける。眩しいくらいの朝日に照らされたところを写真に撮りました。

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マクドナルドのモバイルオーダー

土曜の夕方、外から帰ってきた、のんびりお茶でも飲みながら映画でも見ようかと思っていたら、娘が帰ってきた。友達も一緒でこれからお茶会するので、リビングを明け渡せという。仕方ないので、近所のマクドナルドへ避難することにした。

 

マクドナルドに着いて、アップルパイとコーヒーでも頼もうかとカウンターに並んだところ5人くらい列を着いている。5人も並んでいるけれど応対する店員さんは一人だけ。時間がかかりそうだったので、モバイルオーダーを試してみた。アプリを開いて、お店を選び、店内で食べるのか、持ち帰りかを選び、と注文したい品物を選んで送信すると、あら不思議スマホに送られた登録番号が、お店のカウンターの上に掲げられたモニターにも表示される。私の前には3人分の注文があるようだ。

 

カウンターの前のテーブルに腰掛けて待っていると、3分ほどで呼ばれてめでたくアップルパイにありつけた。

 

ここまでやって見て、マクドナルドはモバイルオーダーを導入することで、カウンターで注文を受ける人を大幅に減らせるし、なんならモバイルオーダーしか使えないようにすれば、注文を受ける人は必要なくなるんだと気づいた。

 

お店の人は、モニターに表示される注文にしたがって調理して、引き渡すだけ。アプリで決済方法も登録しているので、引き渡しの時にお金のやり取りも発生しないので、劇的に従業員の負担が減る。お客さんにとっても待ち時間が減る。

 

便利な世の中になったものだ。

www.mcdonalds.co.jp

まちのり

仕事帰りに近所のセブンイレブンに立ち寄ると、駐車場の片隅に金沢市がやっているシェサイクル「まちのり」の真新しいステーションができていた。タイヤが小さいけれど、全て電動アシスト自転車だ。説明書を手にとって読むと、会員登録すると、1回30分まで150円で使えるらしい。月額1500円の会費を払えば、何回使っても1回30分以内の使用ならまでなら追加の料金は発生しないらしい。

 

今までは近所にステーションがなかったので興味なかったが、せっかく近所にあるなら一度使おうと、早速会員登録した。会員登録はスマホに専用のアプリをダウンロードして支払い方法を登録するだけ。

 

電動アシスト自転車には乗ったことなかったので、特に用事はないけれど、今朝セブンイレブンに行き使ってみた。登録した交通系カードかお財布携帯がキー替わりとなるので、自転車に携帯をかざすだけで解錠して使えるようになる。

 

取り敢えず香林坊に向かう。返却するときは、ステーションに停めて、施錠し自転車のボタンを押すだけ。確かに返却されましたとスマホに通知がくるので安心だ。専用のアプリでは地図上に各ステーションに現在ある自転車の数やそれぞれの自転車の充電状況が確認できるようになっている。また、事前に予約もでき、なかなか使い勝手が良い。

 

せせらぎ通りで昼飯を食べてから、今度はまちのりで鞍月のNTTドコモのビルまで行く。電動アシストは想像していたよりも力強く、スイスイ進む。特に停止状態から加速する時が楽。小径車にも関わらず30分かからずに鞍月まで行けた。天気が良かったので、金沢港から大野、金石へと歩く。古い家が残っていて路地裏を歩くのが楽しい。

 

金石の北鉄のバス乗り場まで、1時間くらい歩いてそこからまちのりで小橋まで帰ってきた。さすがに30分では無理で100円の追加料金。

 

家と職場の両方の近くに、まちのりのステーションがあるので通勤にも使えそうだ。妻に職場まで送ってもらったり、飲み会がある時など、片道だけ自転車が必要な時には便利だ。

 

どんな使い方ができるのか、いろいろと試してみたい。

www.machi-nori.jp

チキンカレーと苺のケーキ

コロナウイルスに感染するのが怖くてなかなか外出できない。買い物は必要最低限の回数にして、外食はしばらく控えておこうと思っている。

 

家に篭るとなると、料理が結構いい暇つぶしになる。この前買った、「南インド料理店総料理長が教える!だいたい15分 本格インドカレー」を見ながらカレーを作ることにした。

 

カレーのベースとなる、「基本のマサラ」を大量に仕込んでおこうと思い、まずは材料の買い出しへ。国道8号沿いで、業務用の食材を扱っているマルシンへ。ここで、スパイスを購入。コリアンダーパウダー200グラム、ターメリックとクミンのパウダーを80グラム。韓国産唐辛子のパウダーは150グラム入りの袋でしか売っていなかった。量が多すぎて多分使いきれないので他で探すことにした。

 

近くのJA金沢の直売所「ほがらか村」にも立ち寄って玉ねぎを購入。一旦家に戻り、近江町市場の「世界の食品ダイヤモンド」へ韓国産唐辛子のパウダーを探しに行く。本によると、カイエンペッパーでは辛すぎるが、かといって唐辛子を少なくすると旨味が足りないらしい。韓国産唐辛子は辛さがマイルドとのこと。ダイヤモンドには、30グラム入りの唐辛子があったので、それを購入。カレー用のスパイスも100グラム入りのボトルで取り揃えてあり、こちらの方が使い勝手は良さそうなので、次回はスパイスはダイヤモンドで買うことにしたい。

 

家に戻って、早速料理を始める。まずはスパイスの調合。コリアンダー100グラムをベースに、レシピの通りに重さを測って調合する。基本のスパイスが220グラムできた。今回はこのうちの100グラムを使うので、残りは戸棚に放置してあった茶筒に入れておく。

 

次にカレーのベースとなる「基本のマサラ」を仕込む。玉ねぎ5つをみじん切りにして、にんにく、生姜と蒸し炒めにする。次にトマトの水煮缶と最初に調合した基本のスパス100グラムを投入して炒めて24食分の基本のマサラが完成。

 

スパイスを炒めると家中がインド料理屋のような香りに包まれる。すぐに食べる分を取り置いて、残りはジップロックに入れて冷凍しておく。

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晩ご飯用にチキンカレーを作る。作るといっても、基本のマサラに一口大に切った鶏もも肉を炒めて、追いスパイスと塩と水を足して火を通すだけ。10分もかからない。

 

妻と娘にも食べてもらった。妻は旨味と塩が足らないと言っていてが、評判はまあまあ。スパイスが効いているので、胃が刺激されて食べれば食べるほど食欲が湧いてくる。油脂がそれほど入っていないので、食後も胸焼けしないのがいい。

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妻も暇を持て余したのか、ケーキを作ってくれた。生クリームのたて具合が少しゆるかったせいなのか、切り分ける時に崩壊して見栄えは悪かったが、ゆるめの生クリームが染み込んだスポンジはうまかった。

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南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー

 ほぼ、週末ごとにインド料理屋さんに通っていたら自分でも料理したくなってきたのでレシピ本を買った。「だいたい15分」に惹かれてこの本にした。

 

読んでみると、玉ねぎとトマトをにんにく、生姜、コリアンダー、クミン、ターメリック、チリペッパーと蒸し炒めにした「基本のマサラ」さえ作っておけば、あとは魚、野菜、肉など好きな具材と一緒に10分ほど煮込むだけで本格インドカレーになると書いてある。

 

早速作ってみた。冷蔵庫に使い残しの合挽き肉が200グラムほど残っていたので、キーマカレーを作る。まずは、基本のマサラを作る。トマトの水煮缶ひとつをちょうど使い切るため、8人分のマサラを仕込むことにした。玉ねぎ3個をみじん切りにして、すりおろした生姜とニンニクと一緒に蒸し炒めにする。そこにトマトの水煮缶と、コリアンダー、クミン、ターメリック、チリペッパーのパウダーを加えて軽く混ぜ合わせて完成。半分はジップロックにいれて冷凍する。

 

残った半分に合挽き肉400グラムとガラムマサラ、塩を投入して中火で炒め、ひき肉に火が通ったら完成。

 

基本のマサラさえ作っておけば10分くらいでキーマカレーが完成する。基本のマサラを作るところから料理しても確かに15分でできる。

 

スパイスの香りが鮮烈で食欲をそそる。ひき肉以外は玉ねぎとトマトだけなので食後も食後に全く胃もたれしない。食べると胃腸が爽やかになる。この感覚は名古屋駅地下街にあるタンドゥールのカレーを思い出す。何よりチャチャッと短時間にできるのがいい。晩御飯として妻と娘にも食べてもらったが評判良し。

 

次はチキンカレーを作ってみたい。人参やカリフラワー、小松菜などの野菜をスパイスで炒め煮にした料理もおいしそう。

南インド料理店総料理長が教える だいたい15分! 本格インドカレー

南インド料理店総料理長が教える だいたい15分! 本格インドカレー

 

 

ゾミア 脱国家の世界史

年末年始に ジェームズ・C・スコットの「反穀物の人類史」を読んで、国家や、国家成立の基盤となった穀物栽培についての考え方をひっくり返された。

 

「反穀物の人類史」の内容を簡単に紹介すると、

 

米や小麦などの単一の穀物を栽培する農業が始まり、灌漑施設の運営など、効率的に共同作業をするために国家がつくられた。それによって人々の生活水準は大幅に向上した。と私はなんとなく考えていた。

 

ところが、スコットは狩猟・採集や焼畑農業などしていた人々が、単一品種の穀物栽培を基盤とした国家に取り込まれることによって、むしろ生活水準が低下したと言う。その理由は、まず、単一の穀物栽培には集約的な労働が必要だったこと。狩猟・採集社会の方が少ない労働で食物を調達できたそうだ。だから、国家の始まりは、人々が自発的に穀物栽培に関わったのでなく、必ず奴隷や捕虜による強制労働が不可欠だったのだ。また、単一の穀物に依存することによるリスクが大きい。不作になれば、即飢饉に繋がる。さらに、狭い範囲に人々が集中して暮らすことによって、伝染病のリスクも高まる。

 

だから、自分の意思で国家を捨て国家と関わらないように生活する人々が、20世紀後半になるまで存在したのだ。

 

この、「ゾミア」はスコットが「反穀物の人類史」よりも前に書いた本で、東南アジアの山岳地帯の民族を引き合いに、上記のようなスコットの持論を展開している。

 

ゾミアというのは、インドの東端からベトナム、中国の南部に囲まれた東南アジアの山岳地域のこと。この地域には、中国やインド、タイやビルマベトナムの平野部で集約的な穀物栽培を行う国家の支配を嫌い、逃れてきた人々が暮らしている。彼らは小さな集団に分かれ、狩猟採集や焼畑を生業とする。

 

それぞれの集団は、国家の側からは、部族とか民族と呼ばれているが、それぞれの部族は人類学的な特徴があるわけでない。中国から逃れた人もいれば、タイ、ビルマの平野部から逃れてきた人もいる。言語や宗教も時代によって変わる。なぜなら、部族のアイデンティを政治状況によって見繕って都合の良いものを使うのだ。

 

山に暮らす人の共通点は、国家に捕捉され、収奪されるのを避けるため、いつでも移動できるよう、狩猟採集、焼畑での芋類の栽培によって食料を調達し、アヘンや宝石など高価な山地の特産物の取引を支配することで収益をあげる。平野部の多くの人口を擁する国家の周縁に止まり、貢物を送り間接的に支配下に入る部族もあれば、一方で、標高の高い山岳地帯の奥深くでほとんど、自給自足の生活を送る人々もいる。

 

つまり、彼らは、文明に取り残された未開部族ではない、自分の意思で国を捨てて、国家に尻尾を掴まれないように、分散して暮らし、歴史も文字を捨てた人たちなのだ。

 

読みながら日本にもあてはまるんじゃないかと思った。日本の木地師や山師など山伏など山に暮らす人々。村上水軍など海で暮らす人々。平家の落人伝説。集落から離れた山奥に住み込んで耕作する白峰村の「出作り」なども、国家の捕捉を逃れるという意味で近いものあるんじゃないかと思った。

 

視野を広げてくれる本です。

 

ゾミア―― 脱国家の世界史

ゾミア―― 脱国家の世界史

 
 

 

土曜朝のタリーズで、「数学読本」

7時30分に家を出て、娘を高校まで車で送る。土曜日だけど模試があるのだ。高校で娘を落とした後、タリーズに向かう。「数学読本」に集中して取り組むためだ。家だとなかなか集中できない。

 

8時に店に到着し、本日のコーヒーをトールサイズのマグカップでもらう。店内に女性が多い。パソコンに向かったり、臨床工学技師の試験問題をやったりと勉強している人多数。私も一口コーヒーを飲んで、解析幾何の問題に取り組む。「数学読本」は解説が丁寧で、絶妙の難しさ加減で問題が配置されていて、一人でも着実に進められるのがいい。受験生のように、限られた時間で超絶技巧を要求される問題を解く必要もないので、わからないところは、回答見ながら理解だけして、どんどん先に進む。

 

気がつくと9時、席は8割がた埋まっている。勉強する人、読書する人、スマホいじる人、土曜の朝をそれぞれが、それぞれのやり方で過ごしている雰囲気がいい。

 

目標の5ページを終わらせて、9時半ごろ家に帰る。

 

 

新装版 数学読本2

新装版 数学読本2

 

 

広島から牡蠣が届く

広島で暮らしている叔母から、牡蠣が届いた。発泡スチロールの箱にいっぱい、全部で30個くらいだろうか。ここ数年の恒例で、妻も私も半ば楽しみしている。

 

早速、牡蠣を殻付きのま中華鍋に積み上げてから我が家で一番大きなボウルをフタとしてかぶせ、ガスコンロに点火。牡蠣に火が通って殻が開くと、殻の中の水分が中華鍋の中で沸騰して湯気が上がる。そうなったらもう食べられる。

 

牡蠣が少し苦手だと言う娘には、牡蠣の身を取り出して玉ねぎと水菜と一緒に卵とじにしてやった。

 

今回は、9割がたは牡蠣の殻が開き、身の火の通り具合もちょうどよかった。妻と二人、15分ほで全部食べた。

梅の屋

妻が友達を家に集めて味噌の仕込みをするというので、邪魔にならないように散歩に出かけた。香林坊、片町を抜けて犀川大橋を渡り、蛤坂を登る。寺町通を渡って忍者寺の前を通って、旧鶴来街道を辿る。六斗の広見を過ぎてすぐ左手に「梅の屋」がある。

 

うどん、そば、ラーメン、オムライス、定食。なんでもある昔ながらの食堂。以前から気になっていた。なかなかここまで来ることはないので、ここでお昼を食べることにした。

 

出がけにクッキーを齧ってコーヒーを飲んでいたので、軽めに親子丼720円を注文。後に入ってきたお客さんは、アジフライ定食とカレーラーメンを注文。カレーラーメンにすべきだったかと後悔しながら待つ。5分ほどで出来上がり。しっかり卵に火が入りつゆだくの母親が作るような親子丼。安心の味。

 

古いお店だけに内装は時代を感じさせるが、掃除が行き届いているので気持ちがいい。カツ丼かオムライス、カレーラーメンあたりを試してみたい。

 

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家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか

 1940年代のソ連ではメンデルの遺伝学はブルジョワの考え方であり反動的であるとされていた。ソ連の遺伝学者、ペリャーエフはメンデルの遺伝学を否定することを拒否していたため1958年になってシベリアへ左遷される。ペリャーエフはモスクワから遠く官僚の目が届かないことを幸いに、独自の研究を進めた。

 

その研究というのが、キツネの家畜化だ。

 

飼育しているキツネの中から、人間が近づいてもそれほど嫌がらない個体、人間に対する警戒心が強くない個体を選んで、交配を重ねていく。そうするとたった数世代で、人間を見ると犬のように尻尾を振って近寄ってくるまでに人間に従順なキツネになったのだ。キツネの行動が変わっただけではない。体が少し小さくなり、オスとメスの体格の差も少なくなる。垂れ耳や、白い毛交じり、まだら模様のキツネが生まれるなど、身体も変化したのだ。

 

人間や他のキツネと一緒にいても平気なキツネの性格をつかさどる遺伝子は、キツネの身体の変化も引き起こすのだ。従順なキツネ=家畜化されたキツネは、子供の時の性格や体型のまま成体になるのだ。

 

著者は、猫、犬、豚、牛、馬、ラクダ、ネズミに関して、野生種と家畜化された動物を比較し、どのように進化したのかを検証する。家畜種は野生種に比べて成熟が早期に止まり、子供の性格、体型のまま大人になるという。

 

著者は人間の自己家畜化についても検証するが、人間の場合は、野生種の人間が地球上に存在しておらず比較ができないため、自己家畜化については慎重な立場だ。

 

数十年前の大人の顔つきを今の大人の顔と比べると明らかに違う。ゴツゴツしたところがなくなり、総じて顎が細くなり、シュッとした顔に変化している。これはまさに幼児化ではないか、20世紀を通じて人間は自己家畜化を推し進めて、従順な人間ばかりが生存する世の中になったのだ、とこの本を読みながら、半ば興奮気味に早合点したくなったのだが、著者はあくまでも慎重な立場だ。

家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか

家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか

 

 

ぶどうパン

日帰り東京旅行の最後に、妻へのお土産も兼ねて湯島の「舞い鶴」というお店でぶどうパンを買った。17時閉店なのに、最寄りの御徒町駅に着いたのが、16時45分。慌てて歩き出したものの、方向を間違えて引き返すなどしていたために、お店に着いたのが17時。

 

カウンターの中にいたご主人に「ぶどうパンありますか?」聞くと、「大と小しか残ってない。」とのこと。事情がよく飲み込めず他に何があるんだと思いつつ「じゃあ、大くださいと。」と大きい包みを手に取ると、パンとは思えないくらいにズシリと重たい。「重いですねぇ。」というと喫茶コーナーでコーヒーを飲んでいた常連さんと思しき男性に「ここのは沢山ぶどうはいってるから。」と教えてもらう。下町の昔ながらのパン屋さん兼喫茶店という感じのお店。

 

翌朝、スライスしてトーストしてたっぷりバターを塗って食べてみた。パンに干しぶどうが入っているというよりも、もはや干しぶどうの隙間にパン生地が挟まっている。妻も私も大喜びで食べたが、あまりレーズンが好きでない娘は手をつけなかった。息子も干しぶどうは嫌いだと言っていた。ヤマザキのレーズンパンのテレビCMも明らかに高齢者をターゲットにしていたので、もしかしたらレーズンを喜んでたべるのは年寄りばかりなのか、などと考えながら2切れ食べた。満足。

 

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文喫は楽しい。

昼飯を食べて息子と別れてから、六本木の「文喫」という本屋さんに行った。2018年12月に開業した入場料をとる本屋さんで、店内に喫茶スペースがあって、お茶とコーヒが無料。本棚から好きな本を選んで、お茶しながら読むことができるのだ。

 

まずは、受付で入場料1800円を払う。ネットでは1500円と書いてあったので、一瞬「えっ。」と思ったが、1500円は平日の料金で、土日祝は1800円とのこと。平日の18時以降なら1000円だ。平日限定となるが月1万円で使い放題となる料金プランや、企業契約プランもあるそうで、シェアオフィス的な使い方もできるようだ。

 

奥の有料スペースに入る。休日のためか結構混んでいたが、喫茶スペースに席を確保してコーヒーを受け取る。書架のスペースは想像していたほど広くないが、自然科学、哲学、宗教のスペースの割合が高い。料理と旅行関連、デザイン、写真集も充実していて、かなり私好みの本の配置。

 

適当に5冊ほど手にとって席に戻って読む。図書館と違って最新の本があるので、ネットや新聞の書評で気になった本を好きなだけ鷲掴みにして、座ってじっくりと読み散らかせるのは、まさに至福の時。本を取っ替え引っ替え3時間ほど滞在。パソコンで仕事している人や、お茶だけ飲んでいる人もいる。意外に若い人が多いのに驚いた。シェアオフィスだと思えば安い。それに、休みの日に3件喫茶店をハシゴすることを思えばそんなもんか。金沢にもこんな場所があれば、平日の夜に毎日でも通うのにと思う。

 

書架の隙間で本を選んでいたら、とある放送局のスタッフから朝の番組の取材できているのだが、利用者として話を聞かせてくれないかと頼まれた。0.5秒くらい出演してもいいかなと思ったが、すぐに思い直して丁重にお断りした。

 

せっかく来たので記念にと、少し気が大きくなって、普段なら図書館で借りるような本を2冊購入して店を出た。

家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか

家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか

 
ゾミア―― 脱国家の世界史

ゾミア―― 脱国家の世界史

 

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東京国立博物館を見物した後に、年末に引っ越した息子のアパートを訪ねた。博物館から東京芸大の横を歩いて谷中へ向かう。そこから根津神社、日本医大の横の坂を登る。途中に金沢の別院通りにある喫茶店、「謎屋珈琲」の支店を見つける。

 

30分ほど歩いて、アパートに到着。アパートは3階建で、息子は、3階の15畳くらいのリビング・ダイニングと6畳の間がふたつある部屋に、友達と二人で住んでいる。いわゆるルームシェアだ。この辺りは家賃が高すぎて、普通にアパートを一部屋借りると、10万円近くするので、家族用の部屋を二人で借りてシェアしているのだ。これで、なんとかこれまで住んでいた下北沢の部屋と家賃の負担が同じになるらしい。

 

アパートの中を覗くと、息子の相方がゲームをしていたので、初めましてのご挨拶。小柄な好青年といった感じ。二人ともそれぞれが一人暮らしをしていたので、テレビ、電気釜、冷蔵庫、電子レンジが二つづつある。またいつかそれぞれ一人になるので全部捨てずに置いとくそうだ。引越しのダンボールやらゴミが部屋全体に散乱していたので、お土産の鱒の寿司と預かってきたお年玉を渡して、息子と二人で昼飯に出かける。

 

途中で大学のキャンパスを案内してもらう。大学までアパートから歩いて10分、上野公園まで歩いても30分。夏目漱石吉田健一の小説に登場する場所に住めていいな、と思いつつキャンパスをぶらぶら歩く。

 

なんでも好きなもん食べさせてやるから、何処か連れて行け。と言ったところ、インドカレーがいいというので、大学近くのインド料理屋に入る。息子によると、ラーメン屋、インド料理、ケバブ屋がやたらに多いらしい。本当は、洒落た洋食か、ステーキなど食べさせてやりたかったのだが、私はこの辺の店も知らないし、息子が上下ジャージのくつろいだ姿ということもあり、インド料理屋で安上がりに済ませることとなった。話を聞くと、昨日まで秋学期の試験だった。3週間開けて4科目の試験があって、その翌日からは千葉で自転車部の合宿の予定とのこと。その合宿が終わったら帰省できるかもしれない。あまり自炊してなくて、アパートで炊いたご飯を学食に持ち込んで、学食のお惣菜だけ買って昼飯にしているらしい。上京する時に持たせた貯金も自転車につぎ込んでほとんど残ってなくて、春休みの合宿の費用はUberEatsでバイトすると、涙ぐましい事をいうので、ステーキを食べるはずだったお金はお小遣いとして渡してきた。

 

12月に腰を痛めてから全く自転車に乗っていないというのが心配だ。早く医者か整骨院に行くように言って別れた。

東京国立博物館のお気に入り

松林図屏風を見物したついでに、東京国立博物館の東洋館を見学。ここの中国、朝鮮陶磁が好きなのだ。

 

しかし、今回は1階の西域や東南アジアの仏像コーナーに惹かれた。特にアンコールワットなどカンボジアの仏像の素朴で心安らかな表情に、しばし足を止めた。

 

ほとんどの展示品は写真撮影ができるので、今回はお気に入りの展示品を写真に収めた。なかなか楽しい。

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