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絶叫委員会

映画や小説の名台詞、歌謡曲の歌詞、日常会話、街頭演説、電車の吊り広告の見出し、怪しいメール、妻の寝言など、偶然生まれたインパクトある言葉をいろんなところから拾ってきて紹介する本。 美容室などで頭を洗っている時に、「おかゆいところはございませ…

洋食屋から歩いて5分

日曜日から続いていた脇腹の痛みの原因が帯状疱疹だと判明して、明るい気持ちで病院を出ると、雲ひとつない五月晴れ。犀川の河原にでも行って木陰でビールを飲みながら本を読もうと玉川図書館でそんなシチュエーションにふさわしい本を物色する。 難しい内容…

イデーン Ⅰ−Ⅰ

三宅陽一郎さんの「人工知能のための哲学塾」の中に、人工知能とは何をしようとしているのか考える手がかりとして、フッサールの現象学が登場する。それを読んで現象学に興味を持ち、田口茂さんの「現象学という思考」を読んだら、現象学というのはデカルト…

本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング

東洋経済新報社が毎年発表する「住みよさランキング」。2016年版の1位は千葉県印西市で5年連続のトップ。以下、 2位愛知県長久手市、3位富山県砺波市、4位石川県野々市市、5位福井県坂井市と続く。 毎年見ていると、大都市や県庁所在地の周辺にある郊外型…

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季

著者のジェイムズ・リーバンクスは、1974年に代々続く羊飼いの家に生まれる。幼いころから家で祖父や父親の仕事を手伝いながら、自分も当然羊飼いになるものと思って暮らし、居心地が悪かった学校は高校の途中で行くのをやめてしまう。しかし、青年期特有の…

なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略

大企業と中小企業とで企業を分類するのでなく、グローバルの世界でトップを狙うのか、ローカル経済で着実に稼ぐのかで分類し、それぞれに合った成長戦略を適用すべきという内容。 自動車や電機などグローバルで競争せざるを得ない製造業は、雇用人数で言えば…

現象学という思考

現象学面白いわ。 意識と無意識。自我。現在と過去、未来。言語、等々について、自明なことから考えを積み重ねていく。自明とは当たり前すぎて普段は意識もしないことだ。目の前のものトマトをトマトと認識すること、トマトが赤いと認識すること。その仕組み…

AI経営で会社は甦る

AIやIoTが今後の企業経営に大事だと思うのだけれど、どういうふうに受け止めて取り組んだらいいのか考えている人は読んでおくべき本。 まず、日本はこれから人口がどんどん減っていくので、景気の良し悪しに関わらず人手不足の状況が続いていく。既に飲食や…

昭和前期の青春

くノ一忍法帖などの忍法もので一世を風靡した、山田風太郎のエッセイ集。この前読んだ「戦中派不戦日記」が面白かったのでこの本を手に取った。 この本は、「戦中派不戦日記」に至るまでの風太郎の生い立ちや、生まれ故郷である兵庫県の日本海側にある小さな…

生物から見た世界

他の生物にとって、この世界はどんな風に見えているのか。カタツムリ、ダニ、ゾウリムシなどの観察と実験をもとに解き明かしていきます。 例えば、カタツムリの目の前に1秒間に3回以上の頻度で棒を差し出すと、その棒の先に乗り移ろうとするそうです。カタツ…

戦中派不戦日記

渡辺京二さんは「幻影の明治 名もなき人々の肖像」の中で、山田風太郎の一連の明治もの小説を題材にして、明治の時代の肌触りを再現している。この本を読んで山田風太郎に大変興味を持ち、彼の著作を読んでみたくなり、とっかかりとして昭和20年1月1日から12…

いつも「時間がない」あなたに  欠乏の行動経済学

明日に仕事の締め切りが迫っているのに全然できていない。時間が足りない。借金の返済期限が迫っているのに急な出費でお金が足りない。好きなだけ食べたいけれど、ダイエット中で十分食べられない。あたたかい人間関係が足りない、恋人や友達がほしくてたま…

岩波講座 日本歴史 第4巻

奈良時代から平安前期ごろまでの歴史。唐の威光にかげりがでてきて、政治制度や文化、宗教において唐を丸写しする時代から、少しづつ日本の独自性が出てくるころだ。 人や田の状況を把握するために戸籍や田籍を整備し、それに基づいて人々に口分田を与え、租…

さらば政治よ 旅の仲間へ

渡辺京二さんといえは、幕末から明治に日本を訪れた西洋人が書き残した旅行記などから、当時の日本の姿を再現した「逝きし世の面影」が印象に残る。そこには、封建制の抑圧に苦しみ貧しい悲惨な庶民の生活があるかと思いきや、掃除が行き届いた清潔な家、こ…

心という難問 空間・身体・意味

私には赤色に見えている海に沈む夕日は、隣に座っている人にも同じように見えているのかしら。太陽の光が目には入って網膜に捉えられ、その信号が脳に送られて赤いと感じられるのであれば、各自の脳の処理の仕方によって、それぞれが全く違う景色を見ている…

岩波講座 日本歴史 第3巻 古代3

天智朝、天武朝から奈良時代の終わりまでを扱う。 律令制のところで「公廨」という言葉が出てくる。「くがい」と読む。もともとは、官衙の建物を指していたが、そこから官衙の収蔵物、収入を指すようになり、官人の給与に当てる収入を指すようになる。公廨稲…

幻影の明治 名もなき人びとの肖像

江戸の人々の生活の肌触りを丁寧に掘り起こした「逝きし世の面影」の著者、渡辺京二が明治の人々について書く。 「第一章 山田風太郎の明治」では、山田風太郎の明治期に題材をとった推理小説から、庶民の行動、考えていたことを説き起こす。 「第三章 旅順…

セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人々

ベラルーシ出身のノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチがソビエト時代のことやソビエト崩壊後の暮らしのことを、市井の人々から聞き取ってまとめた本。インタビューの時期は1991年から2012年。 600ページが文字でびっしり埋め尽くされてい…

石引パブリック

土曜の午後、散歩がてら歩いて県立図書館へ本を返しに行ったついでに、図書館の裏の階段を上って、出羽町に上がりそのまま、石引パブリックに行ってきた。 デザイナーの方が経営しているので、アートやデザイン系の本ばかりかと思ったら、食べ物系、音楽、映…

断片的なものの社会学 人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。

著者は社会学者の岸政彦さん。沖縄から本土に出稼ぎに来た人たちにインタビューした「同化と他者化 戦後沖縄の本土就職者たち」や、ホームレスや同性愛者などの身の上話を綴った「街の人生」などの著書がある。 この本は、市井の人たちにインタビューする中…

書いて生きていく プロ文章論

このブログを書き始めたのは、今の仕事に転職して文章を書く機会が増えたから。それまでは経理で働いていたので作る資料は基本スプレッドシートのみ。説明の文を書くとしても箇条書き程度だった。ぐだぐだと長く書くのは嫌われた。 それが転職してからは、挨…

岩波講座日本歴史 第2巻 古代2

この巻では6世紀から7世紀を扱う。推古朝から持統朝にかけて、蘇我氏が台頭して大化の改新が進んでいく頃このこと。 仏教の受容や、蘇我入鹿が暗殺され蝦夷が自害に追いこまれた「乙巳の変(いっしのへん)」、それに続く大化の改新は、隋・唐や百済、新羅、…

能はこんなに面白い!

時々、休日の午後に能楽堂に出かけて、椅子に座って半分居眠りしながら能を見る。謡の内容もよくわからないけれど、その場の雰囲気に浸っているのが心地よい。先日も金沢能楽会の定例能で「翁」を見てきた。いつもより豪華な衣装を着たたくさんの人が舞台に…

二宮翁夜話

二宮尊徳が活躍したのは、19世紀前半頃。長年にわたる幕藩体制の矛盾がいろんなところで露見し、深刻な飢饉が2回もあるなど、農民の生活は疲弊していた時代だ。時代の状況が最近の日本になんとなく似ているような気がしたので読んでみた。 農村復興の手法…

薔薇の名前 上

14世紀前半、イタリアの修道院で発生した連続殺人事件を、修道士のウイリアムとその弟子アドソが解明していく物語。著者ウンベルトエーコの豊富な知識がちりばめられているので、中世ヨーロッパの歴史を知る入り口としてもおすすめ。異端審問、キリスト教…

生命、エネルギー、進化

生命はどうやって始まったのか? 植物や動物などの多細胞生物、細菌はなぜ今あるような形であり、今あるようなやり方で生きているのか? 生命に関する直球ど真ん中の疑問に真正面から答えてくれる本です。 主要なテーマは二つ。一つ目は生命の起源。著者は細…

百年の孤独

年末の休みに入ってから読み続けて今朝ようやく読了。 コロンビアの作家でノーベル賞を受賞したガルシア=マルケスが1967年に発表した作品。マコンドという架空の都市がジャングルの真ん中に建設されて繁栄し、その後ジャングルにのみこまれて荒廃するま…

錆と人間 ビール缶から戦艦まで

自由の女神、飲料の缶、戦艦や戦闘機、橋、アラスカの原油パイプライン。これらは皆、技術の粋を集め莫大な費用をかけて錆から守られている。アメリカにおける錆による被害額は年間40兆円以上とも言われる。人間と錆との戦いやステンレス鋼の開発の歴史、…

一汁一菜でよいという提案

料理研究家としては随分思い切った提案。日常の食事は、いつもと同じものでいい。毎回何か真新しいものを作ろう、品数を増やそうと悩まなくていい。ご飯と、味噌汁と、漬物。これだけでいい。一汁一菜が和食の基本。もし余裕があればおかずを一品ってみよう…

チェスの話 ツヴァイク短篇選

ドイツの作家、ツヴァイクの短篇集。「目に見えないコレクション」、「書痴メンデル」、「不安」、「チェスの話」の4話。 「チェスの話」は、ニュヨークからアルゼンチンに向かう客船の中で、チェスの世界チャンピオンとある男がチェスをする話。その男はナ…

現代坐禅講義 只管打坐への道

坐禅の真似事を始めて1年。毎朝2、30分坐るようにしている。自分が実際に坐っている時に感じていることと照らし合わせると、この本に書いてあることが少しわかってくる。今回読むのは2回目。最初に読んだ時には頭で理解できても実感できなかった、坐骨の…

地方創生大全

役所の補助金を使って地域振興事業をやることのダメさ加減を徹底的に見せつけます。 まずは「ゆるキャラ」から。大のおとなが税金を使ってまでやる程のものか、ゆるキャラグランプリを取ったところで経済効果があるのか。と切り捨てます。実は大した成果をあ…

絵でわかる人工知能

シンギュラリティにニューラルネットワーク、機械学習、ディープラーニング、ベイズ統計、モンテカルロ木探索、などなど。人工知能に関する用語の数々をイラストとともに解説します。 著者は、「人工知能が囲碁で人間に勝った。さあ大変。人工知能が人間を超…

海商三代 北前船主 西村屋の人々

羽咋市一宮に本拠を置いた北前船主の西村屋の勃興から没落まで三代の歴史。初代の忠兵衛が生まれたのは、1819年(文政2年)、三代目の忠吉が亡くなったのは1934年(昭和9年)この間の約110年の激動の歴史です。 初代は北海道の鰊〆粕の取引で大儲けし、2代…

都市を生きぬくための狡智 タンザニアの零細商人マチンガの民族誌

タンザニアで古着の売買に関わる人たちを民俗学的に調査するために、実際に古着の行商人や仲買人になった体験や聞き取り調査の内容を論文の形にまとめた本です。著者は当時大学院生だった女性。決して治安がいいとは言えない、タンザニアのとある都市の繁華…

(インターネット)の次に来るものー未来を決める12の法則

インターネットの次はどうなるのか? 12の方向を解説する。 コグニティブ=認知する。いろんな機械が環境、状態を認知するようになるそうだ。 〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 作者: ケヴィン・ケリー,服部桂 出版社/メーカー: NHK…

パクリ経済ーコピーはイノベーションを刺激する

著作権によっても、特許によっても保護されないもの、料理のレシピや洋服のデザイン、お笑いのジョーク、手品のタネ、アメフトのフォーメーション。これらは法律で保護されなくても革新的なイノベーションが次々と産み出されている。なぜ、法律で保護されな…

阿含経典 2

阿含経典の2巻目、この巻では「六処」と呼ばれる、人間の6つの感覚器官、目、耳、鼻、舌、皮膚、心と、それぞれの感覚器官から入ってくる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識をいかに制御するかについてが述べられる。後半は「偈」という詩の形式で語ら…

ぼくの複葉機

「星の王子様」、「チョコレート工場の秘密」、「カモメのジョナサン」。この3冊の本に共通することは何でしょう? 答えは、 著者が3人とも飛行機乗りだということです。星の王子様を書いた、サン・テグジュペリ(1900〜1944)は、フランスの郵便物を運ぶ飛行…

楽園のカンバス

ルソーの絵は子供の頃から好きで、小学校の図工の教科書に載っていた「眠れるジプシー女」を授業中に飽きもせず眺めていた。中学生の時には「夢」のようなジャングルの緑をまねて描いてみた。アメリカに住んでいた時には、「異国風景」を見るために、パサデ…

サマルカンドへ ロング・マルシュ 長く歩く2

60歳を過ぎてから歩くことに魅了されたフランス人の元新聞記者が、トルコのイスタンブールから中国の西安までの12,000㎞1を4年間かけて徒歩で旅行する。その2年目の旅。トルコとイランの国境からイラン、トルクメニスタンを通ってウズベキスタンのサ…

失われてゆく、我々の内なる細菌

著者はまず、人間は自分の体の表面や消化管の内部などに100兆個もの細菌を保持していることを示す。ちなみに人間自身を構成する細胞の数はたったの30兆個だ。体内の全ての細菌の重さを合計すると数キログラムにもなるそうだ。それら細菌は数百万年をかけて人…

昨日の世界(1)

シュテファン・ツヴァイクは、1881年にオーストリアに生まれたユダヤ系の作家。詩や戯曲、伝記などの作品を残しているが、1941年に亡命先のブラジルで自殺している。この本は自殺の直前に書かれており、ツヴァイクは19世紀までのヨーロッパ文明を懐かしみ、…

エカチェリーナ大帝(上)(下)ある女の肖像

エカチェリーナ2世はロシアの女帝で、在位期間は1762年から1796年。北ドイツの諸侯の娘であったが、ロシアの王室に嫁いで皇位を継承する。在位中には、黒海艦隊を設立し、トルコとの戦争に勝利。ウクライナやクリミア半島を併合する。また、プロイセン、オ…

脳外科医マーシュの告白

仕事の中で、いろいろな心配事はあるけれどとにかくやるしかないという時、「まあ、誰かが死ぬわけでもないし、思い切ってやろうや。」と半分冗談で言うことがある。しかし、脳外科医の仕事は、ちょっとしたミスで患者が死ぬ、もしくは重大な後遺症を及ぼす…

野生の知能 裸の脳から、身体・環境とのつながりへ

コオロギの雌は、雄の声を聞き分け好みの声で鳴くパートナーを求めて動き回る。 ケアシハエトリグモは、他のクモの巣に取り付き、自分の存在を気づかれないように獲物が巣にかかったと思わせる振動を送りながら、家主のクモに忍び寄る。それま一直線に近くの…

心臓の科学史 古代の「発見」から現代の最新医療まで

心臓の病気とその治療法に関するあらゆることについての本です。心臓カテーテル法、冠動脈造影法、人工心肺、ペースメーカー、心臓移植、人工心臓、バイパス手術、アンギオプラスティー、ステント留置術、スタチンの開発などなど。 初めて心臓の外科手術が行…

ロング・マルシュ 長く歩く アナトリア横断

60歳で退職した新聞記者がトルコのイスタンブールから中国の西安までシルクロードを4年がかりで歩いて旅する。この本はその中のトルコ国内編。イスタンブールからイランとの国境近く、アララト山の麓の町ドウバヤズトまでを歩いた記録です。 著者が年齢を…

阿含経典1

阿含経典は、原始仏典の中の相応部経典の中国語訳。釈迦が弟子たちに直接話した言葉をもっともよく伝えていると言われている。相応部経典とは、縁起、因縁などのテーマに関連した説教をまとめて編集した経典です。 1巻では、仏教における存在の法則である「…

あるミニマリストの物語ー僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで

妻も子供もいる身で、家中のものをじゃんじゃん捨ててしまう訳にもいかないのですが、近頃、余分なものはできるだけ持たないようにしたいと感じています。 ものが増えると、置いておく場所や、それを維持するお金、手間が必要となり面倒です。特に以前はあれ…