書いて生きていく プロ文章論

このブログを書き始めたのは、今の仕事に転職して文章を書く機会が増えたから。それまでは経理で働いていたので作る資料は基本スプレッドシートのみ。説明の文を書くとしても箇条書き程度だった。ぐだぐだと長く書くのは嫌われた。 それが転職してからは、挨…

岩波講座日本歴史 第2巻 古代2

この巻では6世紀から7世紀を扱う。推古朝から持統朝にかけて、蘇我氏が台頭して大化の改新が進んでいく頃このこと。 仏教の受容や、蘇我入鹿が暗殺され蝦夷が自害に追いこまれた「乙巳の変(いっしのへん)」、それに続く大化の改新は、隋・唐や百済、新羅、…

妄想女子

娘は中学1年生。毎日楽しそうに学校に通っているのはいいのだが、勉強は苦手なようだ。特に数学と理科が苦手だ。この前は期末テストの理科の点数が48点で、妻にひどく叱られて泣いていた。 得意なのは国語。普段家で会話していても、いろんな言葉を知って…

長平

尾張町のおでん屋さん。姉妹二人で切り盛りされている。メニューはおでんとカウンターに並んでいるお惣菜がいくつか。金沢駅周辺のおでん屋さんはいつも混んでるし、ここはお惣菜もおいしいのでちょくちょく通うようになった。 最近のお気に入りはナマコ酢。…

暗がり坂

仕事帰りに、尾張町のおでん屋さん「長平」に寄っていこうと、尾張町の裏通りを歩いていると、向こうから若い女性が歩いてくる。スマホ片手に道に迷っている様子。観光客かと思いつつも、そのまますれ違おうとすると、スマホを見せながら英語で話しかけられ…

パンチェッタ

年末に仕込んだパンチェッタがいい色になってきたので味見した。作り方はこちらを参考にした。 「1ヶ月で出来る自家製パンチェッタの本格熟成レシピ」<材料> 豚肉を塩漬けにして冷蔵庫で一ヶ月寝かせるだけだ。ポイントは、「ピチット」という商品名の食…

幻視の座 能楽師・宝生閑 聞き書き

宝生閑は下掛宝生流のお家元で人間国宝にもなっている方。下掛宝生流というのはワキ方の流派。能楽では主役となるのがシテ方でワキ方はシテ方の相手となる役割。 能には、諸国一見の僧がワキ方として登場し、ワキ方の夢の中に死んだ人の魂がシテ方の姿をとっ…

豚の味珍

「豚の味珍」は、横浜駅の「きた西口」を出てすぐの所にある狸小路という飲み屋街の中にある。夕方の早い時間に行ったにもかかわらず、カウンター席は半分以上お客さんが座っていた。メインのメニューは豚の頭、耳、舌、胃、足、尻尾。サイドメニューとして…

白湯

この季節、朝起きぬけに白湯を飲むのが楽しみだ。鉄びんに水を入れてガスにかける。火は鉄びんの底に接するか接しないくらい。弱めの中火くらい。5分ほどでシュー、シューと湯が沸く音がする。この音のことを、お茶の世界では「松籟」といい、松林を風が通…

能はこんなに面白い!

時々、休日の午後に能楽堂に出かけて、椅子に座って半分居眠りしながら能を見る。謡の内容もよくわからないけれど、その場の雰囲気に浸っているのが心地よい。先日も金沢能楽会の定例能で「翁」を見てきた。いつもより豪華な衣装を着たたくさんの人が舞台に…

1月9日に金沢能楽会の定例能に行ってきた。娘が金沢市の子供能楽教室に通っていたのをきっかけに能の公演に行き始めた。休日の午後、能楽堂の椅子に座って半分居眠りしながら能楽を見物するのが最近の密かな楽しみになっている。 今回の番組の「翁」は新年な…

うろ覚えグローブトンテキ

ふとグローブトンテキを食べたくなり、日曜日の晩ご飯に作ってみた。グローブトンテキは、分厚めの豚ロース肉をステーキにしてウスターソースをベースにしてニンニクを効かせたソースで味付けしたもの。三重県の四日市が発祥で、肉に切れ目を入れた姿が野球…

二宮翁夜話

二宮尊徳が活躍したのは、19世紀前半頃。長年にわたる幕藩体制の矛盾がいろんなところで露見し、深刻な飢饉が2回もあるなど、農民の生活は疲弊していた時代だ。時代の状況が最近の日本になんとなく似ているような気がしたので読んでみた。 農村復興の手法…

受験生

高校三年生の息子は今年受験。正月も塾の自習室に通って勉強していた。朝7時に起きる。ご飯と味噌汁の朝食を食べて、9時過ぎに弁当持参で家を出て塾の自習室に向かう。そのまま夜の10時まで勉強して帰ってくる。夕方にコンビニで軽くおにぎりかパンを食…

薔薇の名前 上

14世紀前半、イタリアの修道院で発生した連続殺人事件を、修道士のウイリアムとその弟子アドソが解明していく物語。著者ウンベルトエーコの豊富な知識がちりばめられているので、中世ヨーロッパの歴史を知る入り口としてもおすすめ。異端審問、キリスト教…

生命、エネルギー、進化

生命はどうやって始まったのか? 植物や動物などの多細胞生物、細菌はなぜ今あるような形であり、今あるようなやり方で生きているのか? 生命に関する直球ど真ん中の疑問に真正面から答えてくれる本です。 主要なテーマは二つ。一つ目は生命の起源。著者は細…

石川県の人口の変化

「地方の人口減少が大問題、石川県で言えば特に能登半島の過疎化が深刻。」といろんな機会に言われるので、石川県の人口の変化を調べてみた。 大正9年に日本で初めての国勢調査が実施された時のデータと、平成27年の国勢調査のデータ(単位:人) 大正9…

静かな正月

大学受験が目前の息子の生活リズムを崩さないようにと、今年のお正月は私の実家にも妻の実家にも行かずに金沢で過ごしている。こんなことは初めてだ。中一の娘だけは家族代表で大阪の妻の実家に預けてある。 8時頃にお雑煮を食べる。今朝は、おすましに丸餅…

百年の孤独

年末の休みに入ってから読み続けて今朝ようやく読了。 コロンビアの作家でノーベル賞を受賞したガルシア=マルケスが1967年に発表した作品。マコンドという架空の都市がジャングルの真ん中に建設されて繁栄し、その後ジャングルにのみこまれて荒廃するま…

大根のきんぴら

昨日、妻がコストコで2kgの豚バラのかたまりを買ってきた。半分はパンチェッタを仕込んで半分は豚バラ大根と鍋にして少しずつ食べることにした。 豚バラ大根の準備に大根2本を2センチくらいの厚さで輪切りにして、皮を厚めにむいく。大根と下ゆでした豚バ…

風呂場の修理

風呂場の天井と壁のつなぎ目を覆っていたテープがカビてボロボロになり剥がれ落ちてから1年。妻から早く修理してくれと言われていたのだが、どうやって修理すればよいのやらわからず先延ばしにしてきた。先週末に妻から、なんとか今年中に修理するようにとの…

バブルの思い出

世の中との折り合いがうまくつけられず、1年くらい大学にいかずにぶらぶらしてたけれど、さすがにこのままじゃまずいと思い、かといって大学に行く気にもなれず、リハビリがてらバイトでもしようと思ったのが、1989年の12月初め。人と会話するのが嫌だったの…

天満酒蔵

出張の帰り道、サンダーバードに乗る前に立ち寄った。大阪の天満は立ち飲み屋が軒を連ねるが、ここは座って呑める。瓶ビール大瓶が350円と値段は立ち飲み屋さん並み。ビール大瓶1本、燗酒、生中、野菜天ぷら盛り合わせ、きずし、鮭のあら炊き、関東煮4品盛り…

うめぼし電車

仕事で和歌山市まで行ってきた。サンダーバードで大阪まで2時間50分、大阪から和歌山まで紀州路快速で1時間15分、和歌山から和歌山電鐵で10分。遠かった、疲れた。 でも、和歌山電鐵は面白かった。行きの電車はクリスマスの飾りつけや近所の幼稚園児…

大掃除

いつかはやらなければ、と思いつつ先延ばしになっていた台所の換気扇周りの掃除をした。半年に一回はレンジフードを取り外して中の油をふき取らないと、フードの隅に油がたまって台所が油くさくなる。 先ずはホームセンターへ洗剤を買いに行く。いろいろあっ…

空気感

仕事でいろんな会社を訪問するようになって10年。会社のことは、何はともあれ実際にその会社に行ってみないと本当のところはわからないと、最近つくづく思う。報告書を読んでも、決算書を見ても、新聞記事を見ても、ネットの評判を見ても、伝わってこないこ…

東山散歩

この時期の金沢には珍しいポカポカ日和。息子は塾、娘は友達と遊びに行ったので、妻と二人で東山方面に散歩に出かけた。小橋から浅野川の左岸を主計町に向かう。主計町もお店が増えたなぁ、とか言いながら大橋を渡る。最近できた地ビールのお店で軽く飲んで…

この世界の片隅に

もう一週間前の話だけれど、富山に行って「この世界の片隅に」を見てきた。評判通りいい映画だった。 今まで戦争といえば、一億火の玉となって戦争に邁進していたか、ただただ悲惨な日々を我慢して過ごしていたかの、どちらかが強調されるばかりだったが、そ…

ピュリナワン Dash Button

ガラクタ好きの血が騒ぎ、ボタンを押すだけで注文が完了するというアマゾンのダッシュボタンを買ってみた。 買える品物は、猫の餌ピュリナワン。ホームセンターまで車で買いに行くのが面倒で、しかもお店に行ってみたもののほしい商品が品切れだったりするこ…

錆と人間 ビール缶から戦艦まで

自由の女神、飲料の缶、戦艦や戦闘機、橋、アラスカの原油パイプライン。これらは皆、技術の粋を集め莫大な費用をかけて錆から守られている。アメリカにおける錆による被害額は年間40兆円以上とも言われる。人間と錆との戦いやステンレス鋼の開発の歴史、…

宝泉寺からの眺め

この時期にしては珍しい晴天。明日、日曜日は雨との天気予報なので、朝ごはんを食べてから散歩がてらジョギングに出かけた。東山の茶屋街を抜けて浅野川沿いを上流に鈴見橋まで走って折り返す。常盤橋で浅野川の右岸に渡り、植木屋さんが公園の樹木に雪つり…

懐かしい友達

アメリカのシリコンバレーと呼ばれるあたりに住んでいた頃の友達が我が家に遊びに来てくれた。同じアパートに住む日本人同士ということで仲良くしてもらっていたご夫婦だ。ろくすっぽ英語が喋れない我々夫婦をレストランに連れて行ってもらったり、サンクス…

藤田一照さんの公開仏教講座

藤田一照さんのセミナーに参加してきた。藤田さんは曹洞宗の僧侶で、「現代坐禅講義」など禅に関する著書を出されている。 現代坐禅講義 只管打坐への道 - benton雑記帳 今回は永平寺で雲水さんを相手に二日間講義をした後、金沢に立ち寄られたそうだ。じっ…

汲み出し

11月5日の土曜日の夕方、瓢箪町にある「花のアトリエ こすもす」で陶芸家の工藤和彦さんの個展を見てきた。工藤さんは北海道の旭川在住で、地元の土を使った黄色の粉引や白樺の灰を使った白い粉引に特色がある。私は10年くらい前、黄粉引の片口を買って使っ…

一汁一菜でよいという提案

料理研究家としては随分思い切った提案。日常の食事は、いつもと同じものでいい。毎回何か真新しいものを作ろう、品数を増やそうと悩まなくていい。ご飯と、味噌汁と、漬物。これだけでいい。一汁一菜が和食の基本。もし余裕があればおかずを一品ってみよう…

ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

著者の三枝匡が株式会社ミスミの社長として企業改革に取り組んだ実話を元にした、企業経営ドラマ。改革の過程で遭遇する数々の修羅場が生々しく描かれていて迫力あります。 新たな事業計画の立案、製品別損益を正確に把握するための原価計算制度の改革、一気…

チェスの話 ツヴァイク短篇選

ドイツの作家、ツヴァイクの短篇集。「目に見えないコレクション」、「書痴メンデル」、「不安」、「チェスの話」の4話。 「チェスの話」は、ニュヨークからアルゼンチンに向かう客船の中で、チェスの世界チャンピオンとある男がチェスをする話。その男はナ…

現代坐禅講義 只管打坐への道

坐禅の真似事を始めて1年。毎朝2、30分坐るようにしている。自分が実際に坐っている時に感じていることと照らし合わせると、この本に書いてあることが少しわかってくる。今回読むのは2回目。最初に読んだ時には頭で理解できても実感できなかった、坐骨の…

秋刀魚のコンフィ

仕事帰りに別院通りの「いなさ」に寄る。鯛と生姜の和え物で白ワインを飲んだ後に、秋刀魚のコンフィをお願いする。コンフィというのは低温の油でゆっくりと加熱するフランスの調理法のこと。秋刀魚を丸ごと油に入れて100度以下の温度で1日加熱するそうだ。…

地方創生大全

役所の補助金を使って地域振興事業をやることのダメさ加減を徹底的に見せつけます。 まずは「ゆるキャラ」から。大のおとなが税金を使ってまでやる程のものか、ゆるキャラグランプリを取ったところで経済効果があるのか。と切り捨てます。実は大した成果をあ…

日曜大工

妻がガスの乾燥機を買った。乾燥機をお風呂の脱衣所の棚があったところに置いたので、棚に入れていたバスタオルや下着を入れる場所がなくなった。そこで洗濯機の上の空いているスペースに棚をつけることにした。ついでに妻からずっと言われていた脱衣所に洗…

絵でわかる人工知能

シンギュラリティにニューラルネットワーク、機械学習、ディープラーニング、ベイズ統計、モンテカルロ木探索、などなど。人工知能に関する用語の数々をイラストとともに解説します。 著者は、「人工知能が囲碁で人間に勝った。さあ大変。人工知能が人間を超…

海商三代 北前船主 西村屋の人々

羽咋市一宮に本拠を置いた北前船主の西村屋の勃興から没落まで三代の歴史。初代の忠兵衛が生まれたのは、1819年(文政2年)、三代目の忠吉が亡くなったのは1934年(昭和9年)この間の約110年の激動の歴史です。 初代は北海道の鰊〆粕の取引で大儲けし、2代…

都市を生きぬくための狡智 タンザニアの零細商人マチンガの民族誌

タンザニアで古着の売買に関わる人たちを民俗学的に調査するために、実際に古着の行商人や仲買人になった体験や聞き取り調査の内容を論文の形にまとめた本です。著者は当時大学院生だった女性。決して治安がいいとは言えない、タンザニアのとある都市の繁華…

(インターネット)の次に来るものー未来を決める12の法則

インターネットの次はどうなるのか? 12の方向を解説する。 コグニティブ=認知する。いろんな機械が環境、状態を認知するようになるそうだ。 〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 作者: ケヴィン・ケリー,服部桂 出版社/メーカー: NHK…

パクリ経済ーコピーはイノベーションを刺激する

著作権によっても、特許によっても保護されないもの、料理のレシピや洋服のデザイン、お笑いのジョーク、手品のタネ、アメフトのフォーメーション。これらは法律で保護されなくても革新的なイノベーションが次々と産み出されている。なぜ、法律で保護されな…

阿含経典 2

阿含経典の2巻目、この巻では「六処」と呼ばれる、人間の6つの感覚器官、目、耳、鼻、舌、皮膚、心と、それぞれの感覚器官から入ってくる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識をいかに制御するかについてが述べられる。後半は「偈」という詩の形式で語ら…

ぼくの複葉機

「星の王子様」、「チョコレート工場の秘密」、「カモメのジョナサン」。この3冊の本に共通することは何でしょう? 答えは、 著者が3人とも飛行機乗りだということです。星の王子様を書いた、サン・テグジュペリ(1900〜1944)は、フランスの郵便物を運ぶ飛行…

楽園のカンバス

ルソーの絵は子供の頃から好きで、小学校の図工の教科書に載っていた「眠れるジプシー女」を授業中に飽きもせず眺めていた。中学生の時には「夢」のようなジャングルの緑をまねて描いてみた。アメリカに住んでいた時には、「異国風景」を見るために、パサデ…

サマルカンドへ ロング・マルシュ 長く歩く2

60歳を過ぎてから歩くことに魅了されたフランス人の元新聞記者が、トルコのイスタンブールから中国の西安までの12,000㎞1を4年間かけて徒歩で旅行する。その2年目の旅。トルコとイランの国境からイラン、トルクメニスタンを通ってウズベキスタンのサ…