予備校にあう


入試の合格発表季節です。


受けた大学にみんな落ちて、呆然としながら。予備校の入学手続きに行ったことを思い出します。
「これから自分はどうなってしまうのかなぁ」と絶望的な気分で、今日のような穏やかな日に予備校の寮に入りました。


この本の著者は、河合塾の現代文講師、牧野剛さんです。80年代の予備校の雰囲気がいっぱいです。牧野さんはビールを飲みながら授業をしたり、共通一次試験の問題をあてた人として有名な先生です。牧野さんもそうですが、各予備校の人気講師の授業には教室に入りきらない程の人が押し寄せ、立ち見が出るような状態で、妙な熱気がありました。


私も、よく、他の予備校の授業を聴きに行きました。入試に役立つというよりも、講義それ自体が面白かったし、入試でコケた浪人生の心に響くメッセージがありました。


この本の中でも書いてあるように、、予備校生は、勉強さえしていれば、毎日学校に通わなくていけないわけでもないし、ある意味、誰からも期待される役割もない、自由な存在です。3ヶ月ぐらいは、まじめに勉強しましたが、後は、まちをぶらぶらしたり、ちょっと難しい本をよんでみたり、夜遅くまで友達と話し込んだり、いろいろなことを考えていたような気がします。。


今振り返ってみ見れば、濃い1年でした。浪人するのも、そんなに悪くなかったと思います。

予備校にあう

予備校にあう