臨界事故

近くの原子力発電所で何年か前に事故があったらしい。


私が茨城県に住んでいた頃に、隣まちの東海村で臨界事故がありました。確かその日は金曜日、期末の決算期で仕事は大忙しでした。何もしらないまま仕事を続けていたので、夜中に雨の中歩いて家に帰ってから、テレビを見てびっくりしました。のんきなものです。気が付けば国道も、高速道路も、JRも閉鎖され、陸の孤島状態になっていました。このままここに閉じこめられてしまうのでないかと恐怖を感じました。窓を開けないようにして、水を確保してとか考え出すといろいろ心配の種はどんどんふくらんでいきます。


翌日は、このまま仕事ができなくなっても、東京のオフィスで決算を締められるようにと、外出自粛勧告を無視して、事務所まで書類を取り行き、仕事仲間を1人書類と一緒に、東京へ避難させました。今なら考えられませんが、自分の身の安全よりも、仕事をなんとかするのほうが重要だったようです。


幸い翌日には外出自粛の規制も解け、週明けからいつも通り仕事できました。今でも、みんな家に引きこもってゴーストタウンのようになった町の様子が忘れられません。