こんか鰊と大根の煮物

輪島の朝市で買った「こんか鰊(鰊の糠漬け)」を使って妻が作ってくれました。大量の大根を千切りにして「こんか鰊」といっしょに煮るだけのシンプルな料理です。塩味は鰊についた糠で調整します。鰊の旨みで大根を食べる料理です。糠漬けなので料理するときに少し臭いますし、くせのある味なので慣れないと少し抵抗ありますが、慣れるとやみつきです。「こんか鰯」を使うこともあります。こちらのほうが更にパンチの効いた味になります。


子供の頃に私の母親が冬によく作ってくれました。昔は全然好きではなかったのですが、30歳過ぎくらいから、たまに無性に食べたくなる料理になりました。結婚したころは妻も作り方を知らないので自分で鰊を買ってきて作っていました。


今晩は妻と二人で大根1本分ほどペロリと食べてしまいました。鰊がよかったのか、非常に上品な味でした。


魚の糠漬けは、この辺ではスーパーでも売っているくらいよく食べるけれど、東京あたりでは見た記憶がないです「へしこ」っていうところもあるそうです。


ふぐの卵巣の糠漬けってのも有名になりました。箸の先に一つまみ食べると、ご飯を1膳食べられるくらい塩辛いので、私の実家ではご飯のお供として、軽くあぶったものが朝の食卓によく登場していました。それが今や高級珍味扱いです。こんど久しぶりに買ってみよう。