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子供の椅子


この椅子は、長男が生まれた時に買った椅子です。当時は、古くてせまい社宅での生活でしたので、ちゃぶ台にすわってご飯を食べるための椅子を探していました。地元のコーヒーやさんがやっているギャラリーで、家具と陶器の個展をやっていた時に、たまたまこの椅子を見つけました。子供の椅子としてはかなり高価だったのですが、木の風合いと、荒縄で編んだお尻の部分が気に入って衝動買いしました。うちの子供たちにとっての最初の椅子です。二人ともこの椅子に座ってご飯を食べることを覚えました。


一度作者の方の家に伺ったことがあります。栃木県の山の中の一軒家でした。東京で出版社に勤めていたのをやめ、職業訓練校に通って木工の技術を身につけて、家具作りを始めたとおっしゃっていました。奥様が陶芸をやっていていました。毎日、仕事で疲れ果てて寝るだけの生活にいやけがさしていた頃だったので、自然の中に工房を構えて製作活動をする生活に非常に心惹かれて帰ってきました。


妻の話では、その何年か後に子供用の机を買わないかとお誘いの電話があったそうです。作品の売れゆきが芳しくないようで大変そうだったとのことです。


今も製作活動を続けられているのかと思い、コーヒー屋さんのHPを探してみると、今も同じところで毎年個展を開かれているようです。なんだか少し安心しました。