子供の事情

この前の土曜日に娘が通っている幼稚園で父親向けの講演会がありました。お題は「子供の事情、親の事情」。子供には、子供の事情があるから、親の事情を押し付けようとしてもうまくいかないよ。というお話でした。親にはうかがい知ることができない子供の事情を想像するために、自分が子供の頃、何を考えて暮らしていたか思い出してみてくださいと言われました。講師の先生は、学校の傘たてに並んでいる傘の骨を意味もなく順番に折ってみたり、せっかく育てた朝顔のつるをはさみで切ってみたりとよくわからないことしていたとおっしゃってました。自分も何だかよくわからんことを考えていたような気がするのですが、その時には具体的に思い出せませんでした。今日になって少し思い出してきました。


竹の子掘り:家の近所の竹やぶで、竹の子を発見。掘ってみると立派な竹の子。まさか持ち主がいるとは思わなかったので、友達と二人でその竹やぶにあった竹の子を根こそぎ掘り出して積み上げてみたことがあります。家で食べようとそのうちの2本を持って帰り自慢げに親に見せたら、親はびっくり。竹やぶの持ち主のところへ誤りに行っていました。


真冬の海水浴:実家が海に近かったのでよく海で遊んでいました。冬になると海が荒れて、波が岩場にぶつかり、波しぶきがシャワーのように降ってきます。どこまで波しぶきに近づくことができるかを友達と競って、岩場の端まで身を乗り出していました。最後にはみんなずぶぬれになったしまいます。今思えばよく海に落ちたり、波にさらわれなかったなと思います。


家で子供たちは、何だかよくわからんことを考えて自分たちの世界で遊んでいます。私がその場に立ち会ったり、関わったりすると、自分のことは棚に上げて、つい口出して親の事情を押し付けたくなります。じっと見守るのは難しいなので、子供のことはしょせん他人事と割り切るようにしています。妻には冷たい親だと言われますが。