パラレルワールド
ニュートン力学、アインシュタインの相対性理論、量子力学から「ひも理論」に到達するまでの過程と、「ひも理論」から考えられる宇宙のはじまりと終わり、11次元の世界と我々が認識している3次元世界の関係。多数の平行世界(パラレルワールド)が存在する可能性。ワープやタイムとラベルの方法、などなど。幅広い内容をわかりやすい例でテンポよく説明してくれます。扱う内容が多いためか、個々の項目についての説明が少しものたりなく感じました。「エレガントな宇宙」や「はじめての超ひも理論」の方が読み応えあります。
シュレディンガーの猫の思考実験、の話が面白かった。「観測されてはじめて波動関数が収束して状態が確定する。」という説明は、「人がいない山奥で木が倒れた。本当に木は倒れたのか?」という禅問答のような訳のわからなさです。量子論の考え方は、よくわからないけれど面白そうです。
- 作者: ミチオカク,Michio Kaku,斉藤隆央
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
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