タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

高校の生物の時間に習った、DNAがタンパク質を合成する仕組みは、

  1. DNAからメッセンジャーRNAに遺伝情報(塩基配列)をコピー
  2. メッセンジャーRNAが核の外に出て、メッセンジャーRNAの情報に従ってトランスファーRNAアミノ酸を並べ、タンパク質ができる。

でしたが、きちんと働くタンパク質を作るためには、この先にもう少し複雑な工程があるそうです。

  • メッセンジャーRNAに従ってアミノ酸を並べただけのものはポリペプチドといい、これを正しく折り畳んで、正常なタンパク質となる。
  • 折り畳むための鋳型が「分子シャペロン」というたんぱく質
  • うまく折りたためないと、タンパク質の不良品になり、これが集積すると病気の原因になる。
  • アルツハイマーも不良タンパク質が原因。
  • 細胞の中には、不良品を分解する仕組みや、アポトーシスという細胞が自殺する仕組みもある。


DNAに生命活動の情報が全て記述されている訳ではなく、タンパク質の世界でも複雑な反応の工程があるようです。

タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)

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