魂の文章術−書くことから始めよう−

3年ほど前に買って、いつも手元に置いて読んでいます。


うまい文章を書くためのノウハウを語る本ではありません。文章修行の心構えを語る本です。書くことに少しでも興味がある人なら、なるほどと、肯けることがたくさんあります。2,3ページの章が集まった構成になっていて、ちょっとした時間にどこからでも読めます。

  • へたでも何でもいいからとにかく毎日たくさん書くこと。
  • こんなこと書いたらアホかと思われるんじゃないかとか、ヘタクソだなぁと批評する、「うちなる編集者」の声に負けないで、まず、心に浮かんだことをそのまま書くこと。
  • 「うれしい」、「楽しい」、「おいしい」などと自分の気持ちを直接書いても伝わらない。読む人がそんな気持ちになるように、細部の状況を描写すること。
  • 気持ちが乗らなくて書きたくないと思っても書きはじめること。文章には文章自身の流れがあるので、その流れにゆだねること。


気持ちがのらなくても、書いている内に文章がひとりでに走り出して、書く前に考えていた着地点とは思いもよらないところへ行くことは、確かにあります。

魂の文章術―書くことから始めよう

魂の文章術―書くことから始めよう