その数学が戦略を決める

大量のデータを回帰分析したり、無作為抽出テストする「絶対計算」が専門化の判断を凌駕することを、様々な事例をとおして示していく。過去のの気温や降水量などの気候条件とワインの価格の相関を知ることで、その年の気候条件だけでワインの値段(おいしさ)を予測する。その予測が、仕込んだワインをテイスティングして判断する専門化の予測よりも正確だったとしたら。


病気の診断、政策の有効性の判断、売れる映画の脚本づくり、融資の可否判断、データに基づく判断が専門化の判断よりも正確な例です。今まで長年の経験と豊富な知識をもつ専門化に任せるしかないと思われていたことも、大量にのデータ解析による検証にはかなわない。人の弱点は判断にバイアスがかかってしまうこと。どうしてもこれまでの経験、行きがかりにこだわって判断を誤ってしまう。


じゃあ、もう専門化は不要なのか? データで検証するためにどんな仮設を立てるか?は専門化の腕のみせどころ。機械にはでいません。

その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める