それから
いいなぁ。夏目漱石。この年になるまで読まなかったのがもったいない。いや、この年にならないと面白くないのかも。代助は30歳になっても独身で親のすねを齧って暮らしている。友人の平岡と奥さんの三千代が東京に帰ってきた所から話が始まる。代助がだんだん三千代のことが好きになり三千代に告白。親が持ってきた縁談をことわってしまい、腹を立てた親や兄に勘当されてしまう。乱暴に端折るとこんなあらすじ。
気に入ったところ
- 淡々として水のよう。
- 自然の描写が細やか。「燕が空を切る」がお気に入り
- 半襟、呂など着物に関する言葉。→20年たったら誰もわからなくなってしまう。
- 代助の家には、下女と書生がいて身の回りの世話をしたり、手紙をもっていってくれたりしてくれる。代助が座敷から手をたたくと「なんでしょうか?」と書生部屋から出てくる。一度やってみたい。
- メールも電話もないのでとにかく手紙を書く。日に何度も。時間が無いと書生に先方へとどけさせている。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1985/09/15
- メディア: 文庫
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