我谷盆(わがたぼん)

母を誘って、山中温泉の「芭蕉の館」でやっている我谷盆の展示を見てきた。昭和33年にダムに水没した山中の我谷いう集落で作られていたお盆です。栗財をノミでざっくりと彫りあげて形作るようです。ノミのあとが素朴でいい感じです。古くなって黒ずんだ様子もいかにも日々の生活に使っているようで、できればひとつ手に入れたいと思いつつ眺める。


思いのほかたくさんの人がお越しでした。地元の山中漆器関係の方とおぼしきひとが、大きなお盆を前にしてお連れの方に、「盆といいうものは中心を少し凹まさないといかんのや。まっ平だと真ん中が盛り上がって見えるので、少し窪ませるとバランスよく平に見えるんや。」と説明してるのを横で聞いていた。なるほど、そういわれれば横から見ると確かに真ん中を凹ませてあった。即売会では小さなお盆が15,000円で売っていた。金沢の切り工芸のお盆か、我谷盆かのどちらかをいつか買いたい。
http://www15.plala.or.jp/shinko_bo2/page04/wagatabon.htm


会場の「芭蕉の館」は以前は旅館として使っていた建物で、かなり由緒ある建物のようです。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/2013/topic/mag02.html