奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

7月に石巻へ行ってきた災害ボランティア。私は、ボランティアセンターに登録して、申し込んで、指定された日にバスに乗って石巻に行って、2日間作業して帰ってきた。1人の労働力として、誰かが用意してくれた仕組みに乗っかって行ってきただけ、その裏でボランティア活動を支えるためにどんな人が、どんな仕事をしていたのかがよくわかる本です。


石巻は、被災地の中では積極的にボランティアを受け入れ、うまくボランティアの力を使うことができたそうです。ボランティアを受け入れるにしても、受け入れ側にも相当のノウハウがないとうまく仕事がすすまないらしい。誰を何処にいってもらうのか、手配するだけでも膨大な手数が必要です。また、そもそもボランティアを受け入れるための宿泊場所の確保、トイレの確保も考えなければいけません。


こんなとき頼りになるのは、普段から災害地でボランティアの仕事を仕切っている団体。行政=個別の自治体よりも場数を踏んでいるNPO団体のほうが頼りになるようです。行政としては、全てを自前でやろうとするのではなく、NPO団体等をうまく使う仕組み、いっしょに働く仕組みを考えないといけないのだろう。

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)