スーツを買いに行く

10月になって、冬物のスーツをタンスから出して着てみたら、ズボンが入らない。去年まで着ていたはずなのに、おかしいと思いつつ夏物のスーツで誤魔化してきたけれど、11月も終わりになり寒さに耐えられなくなって、新しいスーツを買いにいった。


相手をしてくれた男性の店員さんが、今年売り出し中のスーツの生地の仕上げは今までにないもので光沢がでているとか、最近は冬物でも生地が薄くなっているので春先まで着れるとか、細身のパンツが多いとか、色は黒系が主流だったけれど、ここ1,2年明るい紺色も出てきているとか、オーダーすれば裏地も好きなものを選べるとか、説明してくれた。はぁーとか、ほぉーとか言いながらお話を聞いていたら、あっという間に1時間くらいたってしまった。


今年一押しのタイプと、そのお店のド定番とを試着してみた。新しいタイプは確かに軽い感じで若々しい、と思ったけれど自分の顔も含めてみると、いい年してちょっと無理してる感がにじみでている。太ったがらの悪いおじさん。ド定番のほうは、カッチリしてちょっと野暮ったい。でも、ちょっと野暮ったいくらいがふさわしいかと思い、そっちにした。


新しい洋服はいい。背筋が伸びて、気分もシャキッとする。