思考のレッスン 発想の原点はどこにあるのか

サイエンスライター竹内薫が、文系と理系の思考、数学者と物理学者の思考の違いなどについて書いてます。茂木健一郎との対談が最後にあります。ふたりの共通点は、高校の同級生だったことと、法学部と物理学科の両方を卒業していること。


日本人には科学的な思考方法が足りないこと、感覚的、定性的に物事を捉える傾向があり、論理的、定量的に考えることに慣れていないといいます。また、職人芸的に専門分野を極めても、その中で一流になって食っていけるのは極一部。分野にこだわらず、いろんなことを知ることが、新しい発想を生み出したり、社会の変化に適応するためには大切だといいます。そんな人を、「境界人」とか「ルネサンス人」とよんでいます。


コンピュータが仕事を奪う」の内容とも重なるのですが、今や文系と理系の区分はあまり意味がない、特に、文系だから数学と物理がわかりません、というのはちょっとまずいんだろうと思います。文系といったって、経済学は数学がわからないと話にならないし、法学も論理的な思考は必須。そもそも、何をするにしてもコンピュータに仕事をやらせようと思えば、数学の言葉で考えないとプログラミングできません。


あまりにもテストの点数が悪かったので、高校のときは数学と物理をきっぱり諦めた私が言うのもなんですが。

思考のレッスン

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