冬の朝

目が覚めて時計を見ると5時、いつもより静かだ。夜の間に雪が積もったに違いない。ベッドから出て玄関の新聞を取り、台所に行きお湯を沸かす。窓の外を見ると5センチくらい積もっている。白湯をのみながら新聞を眺めていると妻が起きてきて息子の弁当を作り始める。今日は土曜だけど息子は授業参観があるので弁当がいるらしい。6時30分に息子を起こして、味噌汁と炒めたハムで朝ごはんを食べさせる。7時30分に息子が家をでる。車の屋根に積もった雪を落としてエンジンをかけて暖める。ついでに玄関周りの雪すかしをする。頬を刺すように空気が冷たい。多分氷点下だろう。8時30分に娘を連れて妻が車で出かけた。娘は金沢市がやってる子供能楽教室、妻は大学の公開講座があるのだ。
 太陽の光が積もった雪に反射して、いつもよりも部屋の中が明るくなる。遠くに青空も見えてきた。猫は炬燵の中で寝ている。みんながお昼に帰ってくるまで、私も白湯をすすりながら炬燵で本を読むことにしよう。