ブランコ

この前の日曜日の夕方、妻は「華麗なるギャツビー」を見に行くと駅前の映画館へ、息子は勉強してくると図書館へ出かけ、娘と私が家に残された。小学4年生にもなると最近は娘も私とあまり外に出かけようとしないのだが、この日は珍しく公園に行ってブランコに乗りたいから一緒に行かないかと誘ってくれた。かなり集中して本を読んでいたときだったので、面倒だな適当にあしらっておこうかとも思ったのだが、もしかしたら、これから2度と一緒にブランコに乗ろうなどととは誘ってもらえないような気がしたので、歩いて2,3分のところにあるブランコのある公園に出かけた。


公園につくと娘はひとりでブランコを漕ぎはじめた。座って漕いでいてもどんどん勢いがついて、角度でいうと120度くらい揺れている。3歳くらいだったか、彼女が初めてブランコに乗り始めた頃は、鎖になんとかしがみついて、私が後ろから押して揺らしてやっていたことを思い出した。しばらくすると、娘が後ろから押してくれと言う。せっかくなので、180度くらい揺れるようにと背中を思いっきり押してやった。娘は「ひゃーっ」と言いながらも笑っている。もっと押せと言う。次は一回転するくらいにもって加速をつける。娘はもっと大きな声で笑う。


公園にいたのは10分くらい。いい時間を過ごせた。