猫の間合い

朝、食卓で新聞を拡げて読んでいると、必ず猫が寄ってきて新聞の上をひととおり歩き回ってから、新聞の上に座る。新聞が読めないのでどいてくださいと言ってもそのまま居座っている。そんなに私のことが好きなのかと思って、首周りをなでてやるとしばらくは気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らしているが、突然、プイッと向こうに行ってしまう。そこから先はどれだけ呼びかけても近寄ってこない。家に帰ってくると一目散に玄関で出迎えて、にゃーと鳴くけれど抱き上げようとすると逃げていく。あまりベタベタと触られるのは好きでないらしい。


こちらが馴れ馴れしくすると逃げていく。でも人の近くには居たいらしい。気がつくと傍らで知らん顔して寝ている。家族で話していると、遊んでほしいのかゴムのボールをくわえてやってくる。


猫の間合いの取り方は絶妙だ。