天徳院

妻が娘を連れて大阪の実家に里帰りしているので、この3連休は息子と二人で過ごしている。息子は中学3年、受験生ということで、休みも関係なく塾の授業がある。私はご飯を作ったり、洗濯したりと家事をしながら、本を読んで過ごしている。適当に家事をしながら本を読むというのはななかいいものだ。家事がちょうどいい気分転換になり、本を読むペースが上がる。


午後は、前から一度行ってみようと思っていた天徳院に行ってきた。天徳院は前田家三代藩主利常の妻である珠姫の菩提寺。珠姫は徳川家康の孫で、1599年に徳川と前田の関係を安定させるため、3歳のときに政略結婚で金沢に嫁いできたのだ。政略結婚とはいいながら、利常とは大変夫婦仲がよかったそうで、三男四女を設けている。しかし、24歳のときに出産後に体調を悪くして亡くなっている。


12時半くらいに天徳院に着く。山門はなかなか立派。黄檗宗様式の山門だそうだ。仁王様も迫力がある。山門の上には十六羅漢像があるそうだ。お寺の中にはいり拝観料を500円払うと、男の人がお寺の説明をひととおりしてくれた。そのあとは、13時から、からくり人形のDVDの上映。12時と14時なら本物のからくり人形が動いているところを見られるそうだ。案内の人は、「天徳院が観光の寺になるときに目玉としてからくり人形を新しく作り上演するようになった。」と説明していた。珠姫様がお使いになったお膳や、衣装、お手作りの紙製の雛人形などが展示してあった。


境内のもみじがほんの少しだけ紅葉していた。


家に帰ってきて、また本を読みながら洗濯物をたたんだり、セキセイインコの世話をしていたら夕方になった。息子は餃子が食べたいといっていたので、今晩は久しぶりに第七餃子に行ってみようか。