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嘘つきアーニャの真っ赤な真実

米原万里さんの本にハズレはない。

この本は、1960年代、米原万里さんが小学校高学年から中学生の頃に通っていたプラハソビエト学校の3人の同級生、ギリシャ人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカの思い出と、彼女たちを1989年のソビエト崩壊後に訪ねたお話。

共産主義諸国のエリートたちが集まっていた1960年代のプラハソビエト学校の様子自体が興味深いし、ベルリンの壁崩壊後に同級生たちに会いに行くところも意外な展開が次々にでてきて引き込まれる。

あの頃にプラハで中学時代を過ごすという境遇じたいが珍しいことに加えて、30年後の同級生たちを取り巻く状況が劇的に変化していること、さらに、米原さんの手練の文章。これで面白くないわけがない。

今年読んだ本の中でもベストの一冊。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

嘘つきアーニャの真っ赤な真実