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須賀敦子の世界展

この前横浜に行った時、予定がキャンセルになって半日空いてしまった。どうやって過ごそうかと思っていると、ホテルのロビーで神奈川近代文学館の「須賀敦子の世界展」のチラシを見つけた。何年か前に「ミラノ霧の風景」、「ヴェネツィアの宿」、「コルシア書店の仲間たち」など、須賀さんの優しくて鋭い文章が大好きで、まとめて読んだことがあった。何かの巡り合わせと地下鉄に乗る。


地下鉄の駅を出て急な坂を登る。近代文学館は港の見える丘公園の一番奥にあった。幼少期からイタリア留学前まで、イタリア在住期、日本に帰ってから著作活動を始めるまで、著作活動てから亡くなるまでの4つの期間に分け、写真、本の抜粋、手紙や原稿、愛読書などが展示されていた。


手紙は読み始めると引き込まれる。手紙が書かれたころの状況、空気感、書いた人の息づかいが聞こえてくる。
留学のため船でイタリアに向けて出発する前に、須賀さんのために父の豊治郎が書いた船の旅程のメモには、遠くに出かけて行く娘を心配する様子が感じられて見入ってしまった。


イタリアから日本の母親に向けた手紙、便せんに小さな字でびっしりと書いてある。自分も読めないような汚い字の私が言うのもなんですが、字は人となりをあらわすというのはその通りだと思います。活字だけでは伝わらないものものが伝わってきます。


展示を見に来ている人が多かったのに驚きました。女性の方々が連れ立って来ているようで展示物の前で渋滞するほどでした。


須賀敦子の世界展:https://www.kanabun.or.jp/te0173.html
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