原始仏典 第四巻 中部経典1
原始仏典の第4巻。第1巻から第3巻が長部経典で、この第4巻からは中部経典です。長部経典は長編のお経。中部経典は中くらいの長さのお経という程度の意味だそうです。
まさにそのように、いいかね、修行僧たちよ、なんでもあなたたちのものでないものは捨てなさい。捨てれば、それは長きにわたってあなたたちに利益と安楽をもたらすであろう。では、修行僧たちよ、あなたたちのものでないものとはなにか。修行僧たちよ、身体はあなたたちのものではない。それを捨てなさい。捨てればそれは長きにわたってあなたたちに利益と安楽をもたらすであろう。
以下、あなたたちのものでないものとして、感受、知覚、自己形成力、認識を挙げていく。
この巻におさめられている40のお経で、繰り返し一切の執着を捨てろと説かれる。自分の身体、感覚、心、意識には実体がないので執着するな、と。