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灯台へ

ヴァージニア・ウルフ(1875年~1941年)はイギリスの女性作家。「灯台へ」は彼女の代表作らしい。

 

小さな島にある別荘で過ごすラムジー家の人々や客人達の様子を綴った第一部「窓」。第一次世界大戦を挟んだ10年の時の経過を示す第二部「時はゆく」。10年後にラムジー氏が子供のジェイムスとキャムを無理やりつれて近くの灯台まで小舟で出かける第三部「灯台」

 

身勝手で周囲をふりまわす父親やふりまわされながらも夫を受け入れる世話焼きの母親との思い出、19世紀の古き良きものが戦争で失われてしまう焦燥感が、小島の風景の中、繊細な心理描写で表わされる。

 

ラムジー氏が何度も口ずさむ詩の一説が、小説全体の雰囲気を醸し出す。

われらは滅びぬ、おのおの一人にて

 

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)