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いなさ

料理 雑談

別院通り商店街にある「いなさ」という酒場に行ってきた。ご主人が一人で切り盛りしているカウンター5席と4人掛けのテーブルひとつの小さなお店だ。仕事帰りの夕方6時過ぎに入ると他にお客はいない。ビールはヱビスの黒と琥珀のどちらかが日によって提供されるとのこと。ワインは自然派ワインが中心。日本酒もある。

 

赤大根と蛸のサラダと黒ビールを注文。糠漬けの赤大根をスライスしたものと蛸を油で和えてある。糠漬けの塩気が全体にまわっておいしい。

 

ご主人は、東京の飲食店で働いたあと佐渡島で1年お店をまかされて、昨年金沢で開業したそうだ。お店を持つにあたっては全国のいろんな街を考えた中で、金沢の適度な街のサイズと賑わいが気に入ったとのこと。

 

フランス語でバンナチュールと呼ばれワインを沢山取り揃えているようなので2杯目はワインにする。バンナチュールは防腐剤を入れないとか、有機栽培のぶどうをつかったいわゆる自然派ワインのことで、フランスで1990年代に始まった動きらしい。今まで使われていないぶどうの品種や醸造方法を試み、既存のAOC(原産地呼称)を持つワインの権威に反発する意味もあるそうだ。2000年代に日本にも自然派ワインが入ってきて、「いなさ」のご主人は東京では、バンナチュールの草分け的なお店で働いていたそうだ。

 

ご主人と二人っきりだったので、そんな話をじっくり聞きながら大羽イワシのオイルサーディンで赤ワインを飲む。丸のままの大羽イワシを低温の油でじっくり5時間煮ると頭から骨まで全部食べられくらい柔らかくなるそうだ。それをオーブンで軽く焼いて出してくれた。イワシの内蔵のほろ苦さが赤ワインと絶妙にあう。

 

種類は少ないけれど黒板メニューには「イノシシのコンフィ」や「野せりのサラダと燻製卵」、「中華ちまき」などちょっとそそられる料理がある。次回来るのが楽しみだ。