暗闇風呂

家族で晩ご飯を食べていると、高校生の息子が薮から棒に「真っ暗にして風呂に入ると気持ちいいよ。」と教えてくれたので、なんだかよくわからないけれど試してみた。

 

脱衣場と風呂場の電気を全部消して、真っ暗闇の中湯船につかる。目を閉じても、明けても真っ暗だ。目から入って来る情報が遮断されるからなのか、どれだけ時間が経過したのか気にならなくなる。日々のわさわさした気持ちが落ち着いてきた。無意識に力が入りこわばっていたところがゆるんでくる。普段はカラスの行水でじっくり湯船につかることのないのだが、ふと気がつくとあっというまに30分が過ぎていた。

 

そして、風呂上がりのなんとも言えない開放感。頭がすっきりした。

 

最近、息子がやたらと長風呂だったのはこういうことだったのか。しかし、高校生がどこでこんな年寄りくさいこと覚えたのか。自分の子供ながら計り知れない。