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Who Get's What

お金では解決しづらい問題、お金を絡めると嫌悪感を感じる人が出てくる取引がある。例えば、ドナーの腎臓を移植を待つ人にどうやって配分するか、子供たちがどの公立中学に通学すべきか、研修医をどの病院に割り当てるべきか。

 

そもそも、腎臓の売買は強い嫌悪感を引き起こすので法律で禁止されている。これらの問題に効率的に対処するためには、マッチメイキングの制度を作る必要がある。著者は研修医マッチングなどに使われる、「受け入れ保留アルゴリズム」の理論を確立しノーベル経済学賞を受賞した人。

 

現在の日本の新卒大学生の就職活動と同じように、アメリカの研修医も就職活動の解禁日を設定しても、病院は少しでもいい学生を確保するために、学生は少しでもいい病院に入ろうと、抜け駆けが横行し就職活動がどんどん前倒しになっていた。これを解決するのが「受け入れ保留アルゴリズム」だ。学生は、決められた期日に自分が就職したい会社の志望順位を素直にそのまま表明すればいいし、会社は採用したい学生の順位を素直に申告すればいい。あとはこのアルゴリズムに従って処理するだけで、双方にとって満足できる割り当てが来ます。抜け駆けする必要もない。

 

人類は、配分、誰が何を獲得すべきかを決める仕組みを太古の昔から試行錯誤しながら作ってきた。競り上げオークション、競り下げオークション、入札、株取引の仕組みについての理論的な意味も解説する。

 

著者はマーケットデザインにあたっては理論的な裏付けも大事だが、取引の実態に合わせて細部をうまくチューニングすることが重要だと言います。

 

お金で解決できない配分の問題に悩んでいる方におすすめです。