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なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略

大企業と中小企業とで企業を分類するのでなく、グローバルの世界でトップを狙うのか、ローカル経済で着実に稼ぐのかで分類し、それぞれに合った成長戦略を適用すべきという内容。

 

自動車や電機などグローバルで競争せざるを得ない製造業は、雇用人数で言えば全体の2割程度、圧倒的多数の雇用は、商業や観光などのローカル経済に属する。グローバルの世界で生き残るのはオリンピックで金メダルをとるようなもの、そのためには国内のルールを世界標準にして、世界の超一流の人材を引きつけるようにしなければいけない。一方、ローカル企業に向けては、規制緩和によって従業員一人当たりの生産性を上げることを目指す。また、生産性の低い企業は市場から退出してもらい、高い生産性を実現できる、つまり高い給料を払える企業に人を集約する。

 

既に地方では、生産年齢人口の減少によって今後常態的に人手不足となるので、雇用維持を目的とした企業の延命策は不要、むしろ生産性の高い企業に雇用を集約することが地域全体の生産性を上げることになる。

 

現在の状況分析とそれを踏まえた政策の提案、ピシッと一本の筋が通った内容です。特に普通の人が普通に働いて食べていくためにどうすべきかについての道筋を提示しているのがいい。

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書)