カラマーゾフの兄弟

正月休みに家に篭ってこたつで寝転んでじっくり読んだ。

 

父親フョードル・カラマーゾフと3人の息子たち、ドミートリイ、イワン、アレクセイ のお話。「いろいろあった。」としか要約しようがないくらい波乱万丈で、サイドストーリーも濃厚。最初はしつこいくらいの心理描写にげんなりしていたけれど、中盤以降は小説の世界に引き込まれた。

 

フョードルとイワンがグルーシェンカという女性を奪い合うところでは、いつグルーシェンカが来てくれるかと家で待つフョードル。それを妨害しようとフョードルの家の近くに夜も昼もなく張り込むイワン。この二人の気が狂わんばかりに恋い焦がれる様子、何もかも投げ打ってでもなんとかしたいと思うところが真に迫って描かれている。読んでいてつらくなるほどだ。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

 
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

 
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)