何のために

自分のために何かをしようとしても長続きしない。思っているほど自分の事を気にかけていないのだろう。自分の為に必要な物というのは実はそれほど多くなくて、命をつなぐだけの食べ物と、衣服と安心して眠れる場所があればその他は大したものは必要ない。だから、お金は大したインセンティブにならない。食べ物と服となる場所は、今の日本ならどうとでもなる。空き家はたくさん、自分で料理すれば食べ物も安い。古着も溢れるくらい流通している。


誰かの役に立ちたいと思う気持ちは、自分の利益を思う気持ちよりも、長く続く動機になる。子供のため、妻のため。べただけど誰かが喜ぶ顔を見たい気持ちは、生きて何かを成し遂げる理由になる。


もうひとつ強い動機となるのは、何かを企てようという気持ち。大げさな大義はないのだけれど、こんな事出来たら面白いだろうなとか、誰かをあっと言わせたい気持ち。いたずらごころと言ってもいい。誰に言われたことでもなく、大事でもないことを勝手にやり始めて、企てている時が1番面白い。成功しても誰かが褒めてくれるわけでなくてもいい。損得抜きで好きでやってるのがいいのだ。