ぶらぶらと。

午後の仕事を休んで自転車で香林坊に行く。昼ご飯をせせらぎ通りのアシルワードで食べる。カレーが2種類でナンとサフランライスが付いたアシルワードセットを注文、カレーはチキンカレーとダルカレー。右隣は3、40代の男性2人連れ。ネパールのカレーラーメンのような料理を食べている。職場の先輩がもう1人に付け合わせの香辛料の使い方を教えている。2人が食事を終えて立ち去ったと思ったら、すぐに左隣のテーブルに大学生3人組がやってきた。3人でバイトの話をしていた。あそこの塾講師の仕事は報告書の作成が楽でいいとか、コンビニのバイトが忙しくて大変だとか。うちの息子も塾講師のバイトを始めると言っていたので話の内容が気になって、一心不乱にカレーを食べているようなふりをしながらも耳は彼らの会話に釘付け。授業の準備時間も勤務時間に参入できるとか、本当は車でバイト先まで行ったとしても、バスと電車で行くことにして交通費を多めにもらうとか、なかなか具体的で参考になる。間にコンビニバイトやコンサートのスタッフのバイト談義も織り交ぜる。うちの息子もこんな会話を東京でしているのかと思うと、彼らが愛おしくなりカレー代をおごってあげたくなったが、変なおじさんと思われるだけなような気がして思い留まる。


食後は東急ハンズで、ゼブラのサラサドライという水性ボールペンの0.5ミリの太さの替え芯を2本買い、うつのみやで本を物色。その後尾山神社近くのブランケットカフェで、カラメル味のビスコッティを齧りながらコーヒーをすする。コーヒーのお供は、プルーストの「失われた時を求めて」の第4巻。劇的なストーリーが展開するわけでもなく淡々とリゾート地でのひと夏の情景が展開していく。面白くないけれど、情景描写や心理描写の解像度の高さには唸らせられる。ブランケットカフェは次々と入れ替わり立ち替わりお客さんが入ってきて、活気があっていい雰囲気。お店のご主人と常連さんらしいお客との気さくな会話が場をなごます。日差しが暖かくて自転車に乗っていても気持ちがいい。玉川図書館に移動して数学と仏教、家事、ラテンアメリカ文学、経済学の書架をチェック。ノーベル経済学賞を受賞したジャンテロールの「良き社会のための経済学」を借りる。


昨日の飲み会のダメージで食欲が無かったが、アシルワードのスパイシーなカレーのお陰で胃袋の目が覚めた。もたれた感覚が薄らいで食欲が復活した。宿酔いには、汁物とか麺類がいいと思っていたが、スパイシーなカレーもなかなかなもの。胃がシャキッとするわ。