神社Bar

晴天の土曜日。娘は昼間は部活動、夕方から塾へ行くので夜の9時まで帰ってこない。妻と本読んだり昼寝したりと家でのんびり過ごす。午後3時になり少し体を動かそうと返却しないといけない本もあるので玉川図書館まで歩いて行くことにした。

 

昌永橋を渡って瓢箪町から安江町を抜けて武蔵ヶ辻へ出ると、百万石祭りの武者行列これから通りかかるところで、たくさんの人が道沿いに連なって待ち構えている。妻が少し立ち止まって見物したそうなそぶりをしていたが、私は全く興味ないので、そそくさと地下道を抜けてエムザ裏の通りを先に進む。

 

むらはたの今月のパフェは「マンゴー」。相変わらず賑わっている。突き当たりを右に曲がる。鰻屋さんの浜松の並び、以前まで古着屋さんだったお店が改装工事中だったので、今度はどんなお店ができるのかと中の様子をうかがいに近づくと、正面のガラスに白い文字で「神社Bar」と書いてある。あまりに意外な店名にギョッとして一歩下がると、入口のドアが赤い鳥居で囲まれている。鳥居をくぐって店内に入る仕組みのようだ。マスターは神主の装束で、真っ白な瓶子から盃にお神酒を注いでくれるのだろうか。お通しは勝栗で、お会計は賽銭箱にでも入れるのか。など妄想が膨らむ。

 

玉川図書館で本を返し、お茶でもしようとせせらぎ通りから香林坊へ向かう。いろんなお店を覗きながら歩いたが、混んでいたり休憩中だったりと入れず、結局、大和の地下食品売場の一角にある「金澤ちとせ珈琲」に入る。ここは妻の最近のお気に入り。仕事帰りに立ち寄ることもあるらしい。コーヒーは一杯づつサイフォンで淹れてくれる。パソコン広げて長居するような人はいない。買い物帰りの人たちがちょっと休憩するような落ち着いた雰囲気がいい。

 

人混みを避けるために尾山神社裏から商工会議所、下堤町、近江町市場を抜け、彦三大通りで帰ってきた。