平成史【完全版】

 元号が変わったからって何が変わるんだ。と思いつつも平成の30年間はどんな時代だったのかと振り返りたくなり、この本を手に取った。

 

この本では昭和の後期(昭和33年から64年まで)は、製造業中心の産業構造が確立した時代であり、平成はその製造業中心の仕組みが通用しなくなった時代と位置付ける。1961年に第2次産業の就業人口が初めて第1次産業を上回る。その後第2次産業に携わる人は増え続け1992年にピークを迎える。

 

私は1966年生まれ、1991年に大学を卒業しているので、まさに日本の製造業が一番華やかだった頃に育ってバブルの終了とともに就職したことになる。実感としては96年くらいまではバブルの余韻はあった。97年の金融危機以降のことはあまり印象に残っていない。またいつか経済は回復するんだろうと思い続けていたら平成が終わってしまったのが実感だ。多分、平成の終わりは昭和の記憶を抱いてきた人たちがいなくなっていくことなんだと思う。

 

平成を振り返って一区切りつけたい人へおすすめです。

平成史【完全版】

平成史【完全版】