緑蔭禅の集い

うちの近所の廣誓寺さんで開催された禅の催し。兵庫県の安泰寺の住職、ネルケ無方さんのお話と坐禅体験の会。ネルケ無方さんの著書「迷える者の禅修行 ドイツ人住職が見た日本仏教」を読んだことがあったので興味津々で参加した。

 

仏教とは何かというテーマのお話。毎日坐る時間は、ゲームを降りる時間。ゲームを降りるというのは、会社や家庭の中での役割、関係から降りる。お金を稼ごうとか、いい評価を得ようとする気持ちから離れる。良いとか悪いとか評価することから離れる。過去を思い出したり、未来の心配から離れて、今ここに集中する。

 

一旦ゲームを降りてから、またゲームに復帰するのが禅宗禅宗たる所以。復帰して他者も救う、他者にも良い影響を及ぼす。自分だけが悟るだけだけでなく他者も救う。その部分は原始仏典にはないところ。

 

ネルケ無方さんはドイツ出身。言葉を選んでゆっくりと話される。参加者の質問をしっかりと受け止めて丁寧に答えてくれる。坐禅体験では坐り方を丁寧に指導していただいた。大変濃い内容でいい催しでした。

benton.hatenablog.com

antaiji.org