2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

失われてゆく、我々の内なる細菌

著者はまず、人間は自分の体の表面や消化管の内部などに100兆個もの細菌を保持していることを示す。ちなみに人間自身を構成する細胞の数はたったの30兆個だ。体内の全ての細菌の重さを合計すると数キログラムにもなるそうだ。それら細菌は数百万年をかけて人…

昨日の世界(1)

シュテファン・ツヴァイクは、1881年にオーストリアに生まれたユダヤ系の作家。詩や戯曲、伝記などの作品を残しているが、1941年に亡命先のブラジルで自殺している。この本は自殺の直前に書かれており、ツヴァイクは19世紀までのヨーロッパ文明を懐かしみ、…

エカチェリーナ大帝(上)(下)ある女の肖像

エカチェリーナ2世はロシアの女帝で、在位期間は1762年から1796年。北ドイツの諸侯の娘であったが、ロシアの王室に嫁いで皇位を継承する。在位中には、黒海艦隊を設立し、トルコとの戦争に勝利。ウクライナやクリミア半島を併合する。また、プロイセン、オ…

脳外科医マーシュの告白

仕事の中で、いろいろな心配事はあるけれどとにかくやるしかないという時、「まあ、誰かが死ぬわけでもないし、思い切ってやろうや。」と半分冗談で言うことがある。しかし、脳外科医の仕事は、ちょっとしたミスで患者が死ぬ、もしくは重大な後遺症を及ぼす…

香華園

能登島でのシーカヤックスクールの後、お昼ご飯は七尾市内の中華料理店「香華園 川原町店」に行った。地元の人にしみじみとしていいと教えてもらったお店だ。かなり寂しい商店街の奥の方まで歩いてようやく発見。入口が少し奥まったところにあって営業してる…

野生の知能 裸の脳から、身体・環境とのつながりへ

コオロギの雌は、雄の声を聞き分け好みの声で鳴くパートナーを求めて動き回る。 ケアシハエトリグモは、他のクモの巣に取り付き、自分の存在を気づかれないように獲物が巣にかかったと思わせる振動を送りながら、家主のクモに忍び寄る。それま一直線に近くの…

能登島のシーカヤック

高校3年生の息子が受験勉強に疲れたのか、藪から棒に「シーカヤックやってみたい。」とつぶやいたので、1日くらい息抜きに出かけてもいいやろということで、「カヌーあいらんど」の初心者シーカヤックスクールに参加してきた。 カヌーあいらんど TOP 朝9時…

心臓の科学史 古代の「発見」から現代の最新医療まで

心臓の病気とその治療法に関するあらゆることについての本です。心臓カテーテル法、冠動脈造影法、人工心肺、ペースメーカー、心臓移植、人工心臓、バイパス手術、アンギオプラスティー、ステント留置術、スタチンの開発などなど。 初めて心臓の外科手術が行…