2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エセー 1

エリック・ホッファーが愛読していたと、著書の中で何回も言及していたので読んでみた。第16章では、とかく人は自分の専門外のことに余計な口を挟みたがると言っている。 船頭は風のことを、牛飼いは牛のことを考えていればいいし、戦士は自分の傷を、羊飼…

原始仏典 第六巻 中部経典Ⅲ

梵摩経に不思議な場面がでてくる。 ゴータマ尊者が悟った人であるなら、バラモンの聖典で昔から伝えられている、偉大な人が持つ32の身体的特徴の全てを備えているはずなので、実際にゴータマ尊者に会って確かめに行く話だ。32のうち30は外から見てわか…

写真整理

初めてデジカメを購入したのが1998年、息子が生まれた年だ。その時から今までにデジカメで撮った写真やら、2009年にiphone3Gsを導入して以来のスマホやタブレットで撮った写真は、一応最新のパソコンにまとめて保存しているつもり。しかし、最近は管理がおろ…

網戸の張り替え

1ヶ月ぶりに母親の生存確認のため実家を訪問。母は、先月から膝が痛くなって正座できなくなったとのこと。接骨院に通って痛みはほとんどなくなったが、しばらくは正座したり、ウォーキングは控えるように医者から言われているそうだ。趣味の書道は正座がで…

トレーニング開始

今年の金沢マラソン。私は残念ながら落選でした。しかし妻が密かに申し込んでいたらしくめでたく当選。結婚して24年間、今まで彼女がジョギングや自転車など持久系のスポーツをやっているのを見たことがないし、どう大目に見てもランナー体型ではないので、…

魂の錬金術 全アフォリズム集

アフォリズムとは、短い言葉で、人生・社会・文化などに関する見解を現したもの。警句、箴言、格言。 エリック・ホッファーは、ナチスやスターリンの全体主義、人々が自ら進んで独裁者に熱狂する状況について何度も語っている。 プライドを与えてやれ。そう…

全日本選手権個人タイムトライアルロードレース大会

息子が所属している自転車部の先輩が出場するとのことなので、観戦してきた。 1周13キロのコースをクラスによって1〜3週してタイムを競う。一人づつが淡々と走るだけなので退屈かと思いきや、選手の体つきやフォーム、自転車を見ているだけで結構楽しい。全…

名古屋駅の西側

久しぶりの泊りがけでの名古屋出張。名古屋駅の西側(太閤口)近くのビジネスホテルに泊まる。晩御飯を食べる場所を探して散歩がてらブラブラ歩く。この辺りは私が浪人して河合塾に通っていた頃の生活圏。それは1985年、駅から西へ10分くらい歩いたところに…

エリック・ホッファー自伝 構想された真実

沖中士として働きながら著作活動を続けたことから、「沖中士の哲学者」とよばれたエリック・ホッファー。生まれてからサンフランシスコで沖中士として働くようになるまでを自ら語る。 18歳で父親を亡くした後は、天涯孤独となりカリフォルニに流れ着き、サク…

湖北のおはなし

名古屋からの帰り、時間ギリギリに新幹線に飛び乗ったので、お昼ご飯を食べ損ねる。米原駅で特急しらさぎに乗り換える時にホームの売店で駅弁を買った。しらさぎには車内販売がないのだ。買ったのは「湖北のおはなし」という弁当。唐草模様の風呂敷柄の包み…

プロトコル

起床の時間は決まっていない。3時に起きて本読んだり、走りに行くこともあれば6時まで寝ていることもある。でも朝の準備は6時に始める。 まずは、洗面台で髭剃り。お湯で髭をふやかして、シェービングフォームをつけてカミソリで剃る。20代の頃は電動シェ…

勉強

うちの娘(中3)は、数学と理科が苦手だ。中1の時には定期テストで30点台の成績だったこともある。3年生になってからは、さすがにまずいと思っているのか、テレビを見る時間を少し減らして、自分の部屋で机に向かう時間が増えた。 勉強してわからないこと…

波止場日記

エリック・ホッファーは1902年にニューヨークでドイツ移民の子として生まれる。7歳の時に母と死別し同じ年に視力をほとんど失ってしまう。15歳の時に再び突然視力を回復し、取り憑かれたように読書にのめり込む。一日10時間とか12時間も本を読んでいたそうだ…

量子力学の奇妙なところが思ったほど奇妙でないわけ

素粒子の位置と速度との両方を正確に観測することはできない。電子のスピンは計測されるまでは不定である。スピンを計測することで始めて上向き、もしくは下向きのスピンが現れる。光は光子という粒子の性質と波の性質とを併せ持つ。どちらで立ち現れるかは…

ふがいない9年間

高校の3年間、予備校1年、大学は1年留年して5年間で合計9年間。ふがいない9年間だった。 高校の時は全く授業についていけず、そのうちにやる気もなくなって、勉強もせず、夜に犀川の河川敷を寺町から片町まで徘徊して帰ってくる毎日。浪人中は寮を9時…

丸の内

土曜の朝、出光美術館で宗磁展を見物。砧青磁もいいけれど耀州窯のオリーブグリーンもいいなとつぶやきながら、皇居に面した休憩スペースでお茶をすするなどして1時間ほど滞在。 美術館を出て、日比谷から東京駅まで丸の内中通りを歩く。丸の内といえばオフ…

旧友

東京で旧友に会って来た。新卒で就職した会社の最初に配属された職場で一緒に4年働いた仲だ。ふたりともその会社は辞めたけれど、たまに思い出したように会っている。前回は、12年前に新宿発の深夜バスに乗り込む前に、新宿の水餃子のお店で会った。 今回も…

台所太平記

とある作家の家庭に奉公するお手伝いさんたちの生態を観察して時系列に語る、女中さん列伝。谷崎潤一郎が自分の体験も交えて書いたと思われる小説。 昭和11年ごろから30年ごろまで、時期によって多少の増減はあるが常に京都の家と熱海の家の両方で、それぞれ…

お見送り

7時30分、自転車部の練習に出かける息子を見送る。集合場所の日野まで26キロ、そこからさらに八王子方面に行くとのこと。

状況確認

4月から大学生となり一人暮らしを始めた息子の部屋に泊めてもらう。夕方に焼肉屋さんで待ち合わせして晩御飯を食べながら学生生活のあれやこれやを聞く。何を思ったのか自転車部に入ったとの事。彼は持久系のスポーツのはやったことないので少し心配。平日は…

熊楠と猫

動物とも植物ともつかない不思議な生物、粘菌の研究者であり、和漢三才図会や本草綱目を中学生の時に筆写し暗記していた博物学者でもある南方熊楠。彼は大変の猫好きだったそうだ。 熊楠が猫について書いた文章や俳句、スケッチを集めた本です。熊楠について…

官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則

職場では作成しなければならない書類が年を追うごとに増えていく。業績評価を客観的にやろうとすればするほど細かい書類を作らされる。また、何か問題が発生するとその対策として何らかの規則が追加され、その規則に従っていることを説明するための書類が増…