2019-01-01から1年間の記事一覧

反穀物の人類史

狩猟・採集社会から農業社会へ移行して、それと同時に移動生活から定住生活へ移行して、国家、文明が始まる。文明の恩恵にあずかろうと雪崩をうって人々は国家に参加する。国家はこういうふうに始まったと思い込んでいた。 定住生活と国家の組み合わせって、…

焦がしキャベツのスープ

有賀薫さんの「スープ・レッスン」という本がある。シンプルな味付けで、メインの野菜一種類を味わうためのスープのレシピをまとめた本らしい。「らしい」というのは本を買っていないからで、アマゾンでオススメされて説明を読んだのだ。その本の表紙にはキ…

サッポロ一番塩ラーメン

昨日の昼ごはんは、買い置きしてあった「サッポロ一番塩ラーメン」。 具は冷蔵庫に残っていたもやしと卵。 中華鍋にバターを入れてもやしを炒め、塩胡椒で味付けしたものを一旦お皿に取る。中華鍋にお湯を沸かして麺を茹でる。麺がほぐれたら生卵をそっと投…

豚大根クミン味

28日から妻と娘が東京の息子のところへ行ったので、31日まで私は猫と留守番。食費の節約と好きなように料理したい気持ちを満たすため、食事は冷蔵庫の残り物でしのいでいる。 豚小間が少しと大根があったので、豚肉と大根をごま油で炒めて醤油で甘辛く煮…

レモンと柚子

岡山の叔母が自宅の庭でレモンが沢山採れたということで、母のところへ大量のレモンが送られ、母からのおすそ分けでレモンを20個ほどもらった。生食では全部食べきれないと思い、半分の10個でジャムを作ってみた。 まず、レモンの皮をむく。皮の白い部分…

サイゼリヤ

仕事納めの金曜日、18時に職場を出たものの、ワイン飲みながら本でも読もうと金沢駅の西口にあるサイゼリヤへ。高校生が沢山で相変わらず混んでいる。 彩イタリアンサラダにチョリソー、ポトフ、白ワインは500mlのデキャンタでオーダー。サラダは細かく切っ…

玉ねぎの皮をむきながら

ドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスが、子供時代から代表作「ブリキの太鼓」を書き上げるまでを回顧する。この本が出版された2006年にグラスは第2次世界大戦の末期にナチスの武装親衛隊員だったことを告白して、マスコミで大騒ぎになる。この本でも…

窓掃除

母から、正月までに窓掃除をするようにとの指令があり、土曜の朝、部活に出かける娘を高校まで送った後、そのまま加賀市の実家へ行く。 9時前に到着して玄関を開けようとするが、鍵がかかっていて入れない。早起きの母がこの時間まで寝ているなんて、もしや…

孫助

午前中の仕事が一段落し、午後に何しようと考えて見ると、特に急ぎの仕事があるわけでもなく、誰かと会う予定もない。外を見るとこの季節には珍しく明るい日差し。ということで、午後は休むことにした。12時に職場を出て県立図書館に向かう。仕事がらみで…

ひゃくまん穀

柔らかめのご飯が好きか固めのご飯が好きかは、人によって好みがはっきりと別れるところ。私の好みは固め。結婚した時には、妻に、ご飯だけは固めに炊いてくださいとお願いした。柔らかく炊いたご飯は、お釜の中で米粒と米粒が融合して団子になってしまうこ…

石川太郎

妻の友達がお芝居に出演するというので、妻、娘、私の3人で金沢市民芸術村で見てきた。地元の劇団、「劇団110show++」が上演する芝居、タイトルは「石川太郎」。石川太郎とは、学校や役所へ提出する書類の記入例に登場する架空の人物の名前、石川県なので石…

数学読本1 数・式の計算 方程式 不等式

今年の初めに1ページ目を開いてから1年、ようやく読み通した。途中で2ヶ月間ほど放置していた時期もあったけれど、毎日1ページでも、1問でもいいつもりで少しずつ進めて、なんとか最後のページまで到達した。明け方の居間のコタツで、ひとり最後の問題を…

蟹の横歩き ヴィルヘルム・グストロフ号事件

1945年1月30日の夜、東プロイセンのゴーテンハーフェン(現在のポーランド、グディニャの港から、ヴィルヘルム・グストロフ号が出航する。船にはソ連軍に追われるドイツの避難民がすし詰め状態で乗船していた。乗船者数の確かな記録はないが1万人を超えてい…

クミン風味のニンジンサラダ

ニンジンの千切りに塩を振って30分放置。軽く水を絞る。フライパンにオリーブオイルとクミンを入れて弱火で温めてクミンの香りを引き出したところでニンジンに投入し和えて完成。 クミンの香りが食欲をそそる。1人ニンジン2本はいける。

大聖寺

車のタイヤを冬用に履き替えるために実家へ。実家の物置小屋にスタッドレスタイヤを保管してあるのだ。タイヤを車に積んで大聖寺のガソリンスタンドへ。この時期は金沢だと予約しないとタイヤの履き替え作業をやってもらえないが、実家のある加賀市あたりだ…

線量計と奥の細道

ドリアン助川さんと言うと、新聞に連載されていた人生相談の印象が強くて、今でも気になる人。著書を見つけると手にとって確認する。 この本は、芭蕉が奥の細道で旅した道を折りたたみ自転車で辿る旅行記だ。時は2012年、東日本大震災の1年半後、放射線の線…

消えた国 追われた人々 東プロシアの旅

東プロシアは、かつてのドイツ帝国の東の端、現在のポーランド、ロシア、リトアニアにまたがる地域のこと。多くのドイツ人が住んでいたが、第2次大戦後ソ連側の支配となったことから、ほぼ全てのドイツ人は追放された。哲学者のカントは東プロシアのケーニヒ…

自転車レース

大学2年生の息子は体育会の自転車部に所属している。中学、高校と陸上競技をやっていたものの走り幅跳びと三段跳びが専門だったので、持久系のスポーツの自転車競技についていけるのだろうか、と1年生の夏頃までは心配していた。ところが予想外に頑張ってい…

日曜日

午前4時起床。40分坐禅する。25分くらい坐っているとふっと体全体の力が抜けて心が静まる瞬間が訪れる。そこからの時間が心地よい。 新聞に目を通してから午前7時にランニングに出発。東山の交差点まで歩いて大通りを山の上、鳴和の方向へ走る。途中から旧北…

土曜日

午前3時30分起床。白湯を2杯飲みながら新聞を読む。その後40分坐禅。座っていると肩のあたりがこわばっていることに気づく。この1ヶ月はランニングもストレッチもしていないので、血行が悪くなっているのだろう。仕事の緊張をうまく解放できていないの…

初期仏教

仏教は2500年前、紀元前5世紀ごろにインドで釈尊によって説かれた。その教えは釈尊の死後は声に出して語られることで伝承されてきたが、紀元前後に各地に広まった諸派が集まり、文字に書き残すようになる。 初期仏教とは紀元前の口頭伝承で伝えられていた仏…

原子力時代における哲学

第2次大戦が終わって間もない1950年代に「原子力の平和利用」という考え方が生まれ、広く世界に浸透する。時を同じくしてイギリスで世界初の原発が稼働を開始する。当時は核兵器は反対だけど、原子力の平和利用は賛成だという人が知識人も含めて大多数だった…

どぶろく

中能登街の道の駅「織姫の里」に立ち寄った時に地元で作っているどぶろくを見つけた。もともと中能登町には、どぶろくの醸造が認められていた神社が3社あったそうで、内閣府から「どぶろく特区」にも指定されていて、町内の農家民宿やレストランでどぶろく…

落花生の塩茹で

先週、愛知県半田市の赤レンガ建物に行ったら地元の農産物を売っている人がいて、その中に生の落花生 があった。地元では生の落花生にお目にかかる機会があまりないので、塩茹でにしようと買ってきた。 新鮮なうちにゆでた方が美味しいと聞いたので金沢に帰…

暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病

農業や牧畜が始まり、生きて行く上で必要最低限必要な物資を上回る生産が可能となって以来、定常状態では人々の間の経済的な不平等は拡大し続けている。例外的に不平等の格差が縮まったのは、次の4つのケースだと著者は言う。 国家あげての総動員体制での戦…

愛知県半田市をぶらぶら

絵本好きの妻の要望に応えて愛知県半田市の新美南吉記念館に行ってきた。 金沢駅午前5時発のしらさぎに乗り、米原で新幹線に乗り換え7時30分に名古屋駅に到着。武豊線の区間快速に乗り換えて、9時前には半田駅に着いた。 まずは、お酢のミツカンが運営してい…

じゅうぶん豊かで、貧しい社会 理念なき資本主義の末路

経済成長って本当に必要なの? 我々はどこまで豊かになれば満足するの?という疑問の答えになるかもと思い読んでみた。 ケインズは1930年に発表した論文「孫の世代の経済的可能性」で、技術が進歩するにつれて、単位労働時間あたりの生産量は増えるので、必…

鈴木幸一さん

私の大好きな経営者。今月の日経新聞、「私の履歴書」で連載中。 高校にはほとんど行かずに、昼間は上野公園の博物館や映画館で時間を潰して何事もなかったように家に帰ったとか、大学を卒業しても就職するわけでもなく、コンピュータ関係の翻訳のアルバイト…

浴室乾燥機

1ヶ月前に風呂場のガス湯沸かし器が壊れ、設備屋さんに診てもらったところ丸ごと交換するしかないとのことで、見積もりを取ったところ、湯沸かし器だけを交換して25万円、浴室乾燥機とセットで取り付けると20万円だっった。キャンペーンだからとしても乾…

経済と人類の1万年史から21世紀を考える。

やぶからぼうですが、「経済って成長し続けなきゃいけないものなの?」という疑問が、心の奥底にわだかまっている。私自身は1966年生まれで、日本の高度成長真っ只中。1973年のオイルショックで高度成長に区切りがついたものの、バブル崩壊まで成長は続く。…