花見

桜は満開。抜けるような晴天。市民芸術村へ花見に行ってきた。早起きして、ご飯を炊いてお稲荷さんを作り、玉子焼き、竹輪を焼いてタッパーにつめる。自転車を4台連ねて市民芸術村に向かう。芸術村の北西側の大きな桜の木の下で食べる。桜の周りは人がいっぱいでした。

めぎすの干物

ひとやま200円のめぎすを買ってきて干物にした。魚をうまくさばくことはできないけれど、頭を落として内蔵を出すことぐらいはできる。内臓を取り出しためぎすを水洗いして、濃い目の塩水に2時間程しばらくつける。後は、日向で1日干すだけ。生では水分が多くてくたくたのめぎすも、干物にするとぎゅっと味が濃縮される。そのまま焼いて晩御飯に出したら、娘には大好評。これさえあればご飯何杯でもいけると言ってバクバク食べてました。トロ箱で買ってもよかった。

どうして僕はこんなところに

そっけない文章。でも何度も読みたくなる。ブルース・チャトウィンが自ら構成した、歴史や旅、美術界に関する短い文章を集めた本です。


学生の時、チャトウィンの「パタゴニア」を読んだ。はじめは、なかなかすっと頭にはいってこないと感じた。背景の説明、場所の説明がなく、いきなり、行った場所、人の描写が始まる。その描写が細かい。道端に咲いてる花、空を飛ぶ鳥の、色、名前を細かに文章にする。読みながら、丁寧にその描写を映像にして浸っていくと、どんどん中に引き込まれる。


この本では、チベットパタゴニアアフガニスタンベナンアルジェリアアルバニア。日本に住んでいる私にとって、はるかな遠い国を著者は縦横無尽に歩き、不思議な物語を背負った人たちに会う。ソ連の美術蒐集家で、革命前後の左翼芸術運動の作品を集めている、ゲオルキー・コスタキの話が面白い。

遊牧民のキャラバンでは、泣いている子供を見かけることはめったにない。遊牧民が自分たちの生活様式に執着する頑固さ、その抜かりない機敏さは、絶えず移動していることから生まれる充足の現われである。定住者であるわれわれは心のくすぶりを歩くことで解消する。中世の教会は、殺人につながるほどの憤懣を癒すため、「徒歩による」巡礼の旅を始めたのである。


歩く旅にいってみよう。

どうして僕はこんなところに

どうして僕はこんなところに

ソングライン (series on the move)

ソングライン (series on the move)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)