スロー・イズ・ビューティフル
妻がアマゾンで買っていた本です。「はやりのスローライフの本か。けっ。」ぐらいのつもりで、読んでみたのですが、非常面白くて一気に全部読んでしまいました。いろんな、アイデアが詰まっています。この本の参考文献起点に、関連する本を読んでみたいと思いました。
以下、印象に残った部分のメモ
「今はそれどころじゃない」と言われて、「それ」は否定される。外される。しまい込まれてやがて忘れられる。「それどころじゃない」と一度いわれた「それ」が、もう一度呼び戻されて、「今こそそれを」となることはほとんどない。
「それどころじゃない」、いい続けてると今がどんどん空っぽになります。私が、よく子供に向かって言うフレーズなので気をつけないと。
「本来私たち人間はみな答えを生きるものだと思います。しかしそれがいつの間にか、問いをたてて、答えを生きるかわりに、その問いをいきるようになっていないでしょうか。」
○○問題の解決にために、一生が終わってしまうことがないように。我が家なら、経済問題か。
今の日本人ほど、家屋内外の美醜に無頓着で鈍感な人々が、世界にまたといるだろうか。
自分の家も似たようなものですが、これまでの歴史、文化の文脈とか、地域の特性から全くかけ離れた住宅が田んぼ中に忽然と出現し、一方では古い家をドンドン壊しているのを見ると心配になります。
- みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、なにを探しているのか、わからなくなっている。(サン・テグジュベリ『星の王子さま』より)
- ゆっくり歩けば遠くまでいける(スペイン語のことわざ)
スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化 (平凡社ライブラリー)
- 作者: 辻信一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫
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