ファーストマン

アポロ11号で月に行き、人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの公式自伝です。


地球を飛び立って、月まで行って、月に着陸して、月面で調査して、月を飛び立って、地球に帰ってくる。これらの工程の中で持っても難しかったのは月に着陸する部分だったそうです。大気のない月に着陸するには飛行機のように滑空することも、パラシュートで降下することもできず、ロケットを噴射しながらゆっくり降りるしかないため、バランスの制御が難しかったのと、大気があって月とは重力も違う地上では充分なシミュレーションができなかったからだそうです。ありとあらゆる手を使って準備はしたけれども、最後に着陸する部分はやってみないとわからないというところが読んでいてもドキドキしました。


ニール・アームストロングが初めて月に降り立つ人類(ファーストマン)に選ばれた理由は、

  • テストパイロットとして飛行機の操縦に優れていたこと。
  • 大学で工学を学び技術に詳しかったこと、特に宇宙船の動作を地上で再現するシミュレータの開発の中心となっていた。
  • 自分の感情や周囲の雑音に惑わされることなく、「やるべき事を確実にやる。」というスタイルで信頼感があったこと。このことは逆に周囲に、よそよそしくて冷たい人という印象をあたえることもあったようです。


アポロ11号が月に行ったのは1969年。もう40年近く昔、わたしが3歳の時です。リアルタイムでテレビを見た記憶はありません。この本読んで知ったのですが、意外なことに最後に人類が月に行ったのは1972年のアポロ17号でその後は誰も行っていないそうです。

ファーストマン(上) (ニール・アームストロングの人生)

ファーストマン(上) (ニール・アームストロングの人生)

ファーストマン(下) (ニール・アームストロングの人生)

ファーストマン(下) (ニール・アームストロングの人生)