かもめが翔んだ日

「かもめ」とは就職情報などでおなじみのリクルートのシンボルマーク。この本は創業者である江副浩正氏が、自らの生い立ちから、リクルートの創業、拡大、バブル崩壊後の経営危機に際してリクルートの株をダイエーの中内さんに引き受けてもらった経緯を綴ります。

思えばリクルートは、東京大学新聞社で、天野勝文さんに「広告もニュースだ」と言われたのが始まりだった。私の時代には、広告自体を価値ある情報として編集するという手法を様々な分野で展開することで、リクルートの情報誌ビジネスは発展し、成長を遂げてきた。

確かに、とらばーゆも住宅情報もカーセンサーホットペッパーも、広告をいかニュースとして読ませるか、価値ある情報として編集するかにかかっています。昔は、カーセンサーは自分でお金を出して、毎月穴が開くほど見ていたし、今はホットペッパー、あんまり代わり映えしないなぁと言いながらも毎月みています。ジャパネットたかだや、ショップチャンネルマーフィー岡田、デパートの店頭販売の口上、出来のいい広告は思わず見入ってしまいます。


「広告もニュース」ですが、「ニュースも広告」だと思います。報道機関が独自に調べ上げたニュースももちろんありますが、ほとんどのニュースの裏にはそれを発表、リークする企業、人、政府がいます。リークする側にとしては、自分たちの都合のいいように書いてもらおうと、リークする内容、タイミングを見計らっています。特に政府関連のニュースは、誰かが意図を持ってリークした政府広報ぐらいのつもりで受け止めるべきかも。


仕事で「この人面白い事考えてるな。」と思うと、リクルート出身の方であることが多いです。あの独特の雰囲気の元は何処にあるのかしりたくて読んでみました。

かもめが翔んだ日

かもめが翔んだ日