屋久島

NHKの夜9時のニュースを見ていたら屋久島のニュースをやっていました。平日でも登山道でのすれ違いに苦労するくらい登山者が多すぎて自然にダメージがでてきているとか、トイレにたまった排泄物は回りに埋めていたけれど人が多すぎてもう埋める場所がないという内容でした。自然を維持する費用をまかなえるくらいの入山料をとるか、入山制限をしてオーバーユースを防ぐしか手はないと思うのですが地元ではなかなか調整がつかないようです。


もう20年近くまえ、学生の頃に、2回屋久島を訪れたことがあります。1回目は3月にオートバイで四国九州をツーリングした時についでに屋久島に立ち寄りました。その時はフェリーでいっしょになったバイクの人たちと民宿で1泊、島の南側のキャンプ場で1泊しました。山登りする用意をしてこなかったで、遊歩道をウロウロして屋久杉の森の雰囲気を楽しみました。海岸の岩場にある露天風呂、平内海中温泉では後から女の人が入ってきてしまい、温泉から出るに出れなくなって逆上せてふらふらになりました。


その次の年の3月に、宮之浦岳を登りに再び屋久島へ行きました。何を思ったか船着場の海抜0メートルから頂上まで全て自分の足で歩いてやろうと思ってテントや食料を4日分担いで、港から歩き始めました。山の中ではほとんど人にすれ違うこともなく、登山道の脇にテントを張って1泊。2日目はトロッコの軌道をを歩いて山小屋で泊まりました。屋久島は雨が多くていろんなところに水が手に入るので水の心配がいらないのがよかったです。3日目にいよいよ頂上を目指す予定だったのですが雨がひどくて、2日間天気回復せず食料が尽きて撤退してきました。山の中にいた4日間、人にあったのは5人ほどで、ほとんどずっとひとりでした。縄文杉と1対1で1時間ほど向き合っていました。


登山者でひしめき合っている今日のニュースの映像をみて少しがっかりしましたが、いつか子供たちをつれてもう一度いってみたい場所です。