オキシトシンで妄想

県立音楽堂で金沢大学主催のイベントがあったので見学してきました。題して「第一回金沢大学未来開拓研究公開シンポジウム」来週、再来週もあるそうです。今日は医学、薬学系の先生方が自分の研究を一般の人向けに紹介してくれました。


一番興味深かったのは、東田教授の「こどもの心の科学と早期発見による疾病予防」。タイトルではよくわかりませんが内容はなかなか。子供の発達障碍には脳の視床下部から出るオキシトシンという物質が関係しているというお話。この物質を投与すると、人への信頼感が増して、人を慮ることができるようになり、発達障碍の症状が軽減されるようです。実験では、被験者を投資家と運用者に分けて、投資家にオキシトシンを投与すると、運用者を信頼して所持金全てを運用者に預ける傾向が強くなるそうです。また、ネズミの実験ではオキシトシンを投与すると、子育てをしなかったネズミがするようになるそうです。


ふふーん。信頼感が増すのなら、世の中の人みんなにオキシトシンを気付かれないよう密かに投与すれば、気前がよくなって、もしかして景気もよくなるとか。景気って人々の期待で左右されるのでありかも。ちょっと恐い話ですが。


金沢大学未来開拓研究公開シンポジウム:http://www.kanazawa-u.ac.jp/events/09/01/0124.html