ふるさと福井を想うデザイン
デザインディレクターの川崎和男さんの講演会に行ってきた。川崎さんは共和党の副大統領候補のペイリンさんの眼鏡のデザイナーとして話題になったが、他にもパウエル元国防長官や俳優のウーピー・ゴールドバールも川崎さんデザインの眼鏡を愛用しているとのこと。人工心臓やEIZOブランドのモニターのデザインなども手がけている。
プロジェクターを2台を駆使した豊富な映像に歯に衣を着せない率直なお話で75分があっという間だった。
- 自分の理想、わがままを実現することが、デザイナーの仕事。実現させるためにはどんどん喧嘩しろ。
- 「一人称、二人称、三人称のデザイン」という話。二人称=あなた=相手のためのデザイン。目の前のお客さんを満足させることができなくて、どうして不特定多数の彼ら=三人称を満足させるデザインができようか?えこひいきしてでもどんな手をつかっても、まず目の前のお客を満足させることを考えるべきだ。
- 世界の格差に関連して。世界には眼鏡が必要な人が35億人いるが、実際に眼鏡をかけているのは1億人。残りの34億人に眼鏡をかけてもらうことを考えよ。例えば、眼鏡を作るときに必須と考えられている検眼が不要な眼鏡。これはもうすぐ実用化できる。
喧嘩してでも自分の理想を押し通すことができなくて、何がデザイナーか。売られた喧嘩は徹底的に買う。とおっしゃる威勢のいい方だった。