ノート

この前「ゼロから学ぶ経済政策」を読んで、もう一度経済学の教科書を読んでみたくなり、同じ著者の「ゼミナール経済政策入門」を買った。政府の補助金行政や市場への規制、関税政策が市場にどんな影響を与えるのか?経済安定化政策、経済成長政策、所得再分配政策としてどんなことができるのか? 経済政策全般についてまとめてある教科書です。まず、この本を手始めに、関連するミクロ、マクロ経済学、さらには統計学などにも進んでいければと思っている。


教科書は、やはりきっちり読みたいので、ノートに各段落の要点をまとめながら読んでいる。需要曲線と供給曲線が政府の市場への介入によってどのように変化するのか?というお話がでてくると、ノートにグラフを描いてまとめている。


で、これがなかなか心地よい。一字一字かみしめるようにノートに書くと、本の内容が身体にしみこんでいく。後で復習するにしても、紙のノートはざっとひと目で沢山の内容を見渡せる。狭い範囲を深くほりさげるには紙のノートがいい。ノートに書き込みながら本を読むのは、大学を卒業していら久しぶり。仕事での書類の作成もほとんどパソコンなので、自分の手で字を書くことが久しぶり。手の動きがぎこちなく、最初はきれいに字を書けないのはもちろん、簡単な漢字も書き間違えた。


何日かして、手をうまく動かせるようになってくると、字を書くこと自体が楽しくなってきた。パソコンでメモをとりながら考えるのと、紙に書きながら考えるのでは、考え方が違ってくるような気がする。脳は脳だけで完結しているのでなく身体とつながり、身体を入力装置として機能する(=身体によって脳が限定されている)のを実感した。

ゼミナール 経済政策入門

ゼミナール 経済政策入門