十三まいり

関西では、十三まいりという習慣がある。小学校6年生になると京都嵐山の法輪寺にお参りする。その時に、自分の大切にしていることを表す漢字一文字を書いてお寺におさめる。お参りのあと、渡月橋を渡って家路につくのだが、渡りきるまで決して振り返ってはいけない。振り返るとさずかった知恵がなくなってしまうとのこと。


ということで、大阪に住む妻の両親にも来てもらい息子の十三まいりに行ってきた。女の子は綺麗な着物を着て、男の子もネクタイしめてきりりと正装している人が多かった。子供たちはお参りする間、目をきっちりとじて、合掌する手に力が入っているのが傍から見てもわかる。渡月橋を渡って入る時に、息子をなんとか振り返らせてやろうと、後ろをむいて「あっ!」と大きな声で叫んでみたが、ひっかからなかった。