石川県立美術館で開催中の「地域文化が育んだ美術館・博物館の名品展」に行ってきた。北陸、中部、関西、中国、九州、沖縄の美術館・博物館の自慢の一品を集めて展示しているので見ごたえがあった。特に焼き物は、九谷、越前、瀬戸、美濃、信楽丹波備前、萩、唐津などを一度に見ることができて楽しい展示だった。


今回一番のお気に入りは、丹波焼の朝倉山椒壷。江戸時代に山椒を入れるために作られたという六角形の壷。飴色に輝く釉薬がいい。
詳しくはこちら→「ともさんの焼き物、骨董紀行」http://otokuinfomation.web.fc2.com/blog/index5151.html


江戸期のもの、明治のもの、戦後のものが隣り合わせで展示してあると、どうしても古いものに目が行ってしまう。新しいものは面白い形で、技巧を凝らしているのだろうが、生活に根付いていないからなのか、あざとく感じてしまう。工芸は、美術作品なのか日用道具なのか。どうとらえるかで見え方が違ってくる。