歩く

冬場は歩いて通勤することが多い。駅からバスに乗ることもできるのだが、天気が悪い冬はバスが混雑するので歩くことが多い。家からは55分くらいで職場に着く。その日にする仕事の段取りを組み立てながら歩いて行く。職場にいればパソコンに向かっているし、家に帰ってもテレビをみるか、iphoneをいじるかパソコンに向かっているかで、常に画面を眺めて視覚から情報を得ている状況が続く。歩いている間は目からの情報を断ち切って自分に向き合うことができる。音楽も聴かないで歩くともっといい。


意識して外からの情報を止めるようにしないと、視覚や聴覚など外部からの情報に常にさらされて、ながされて自分にじっくり向きあう時間がなくなっていく。毎日の生活のなかで、しっかりと自分に向きあっているのは、朝の歯磨きの時間と、通勤であるいている時間だけかもしれない。


お酒を呑んだ帰り道も無性に歩きたくなる。1時間くらい歩くのはぜんぜん苦にならない。町の灯りを眺めながらぶらぶらあるくのが好きだ。高層マンションの窓の灯り一つずつにそれぞれ家庭があって、その日の物語があるんだなあと思いながら歩く。